トランプ大統領が、ホルムズ海峡が開放されたとSNSに投稿してからわずか1日で、イランの革命防衛隊が「再封鎖」を宣言するなど緊迫度が増しています。そして、その革命防衛隊は、海峡を通ろうとした民間の船を攻撃。銃声が鳴り響く、緊迫の無線音声を入手しました。
■「撃つな! 助けて」“ホルムズ攻撃” 音声入手
(タンカーが受信した無線)「イランの革命防衛隊海軍に告ぐ、こちらは…頼むから撃つのをやめてください、撃つのをやめてください。エンジンを止めます。エンジンを止めますから、いいですか。」
これはペルシャ湾にいるタンカーが18日に受信した無線の音声。内容からイランの革命防衛隊から攻撃を受けた船舶が発したものだとみられます。
(タンカーが受信した無線)「撃つのをやめてください。高速艇に発砲をやめるよう伝えてください。」
ウォール・ストリート・ジャーナルはイランの海軍力の大半は壊滅したものの、ホルムズ海峡の支配に使っている小型の高速艇などは6割以上が無傷だと報じています。
その攻撃を受けたのか、無線の音声からは射撃音らしきものも聞こえてきます。
(タンカーが受信した無線)「戻ります。戻ります。攻撃を受けています。攻撃を受けています。助けてください。助けてください。こちらは攻撃を受けている船です。」
この音声との関連は不明ですが、イラン国営放送はホルムズ海峡でインド船籍の2隻の船舶を攻撃し、強制的に追い返したと伝えています。
■トランプ氏「イラン 少し生意気」再攻撃示唆
革命防衛隊は18日、アメリカがイランに対する海上封鎖を解かないため、ホルムズ海峡を再び封鎖すると宣言。
21日の停戦期限が迫る中、イランのタスニム通信は18日、アメリカが過剰な要求をやめることが条件だとして、イラン側は再協議に同意していないと報じました。
(トランプ大統領)「非常に良い対話が行われている。非常に順調にいっている。47年間、誰も彼らと対決しなかったから、(イランは)少し生意気になってしまった。」
Q.きょうイランの武装船が船2隻を攻撃したが?
「出て行って。」
18日、トランプ大統領はイランとの対話は順調に続いているとしましたが、この前日には、攻撃再開の可能性にも言及していました。
(トランプ大統領)「(停戦は)延長しないかもしれない。しかし(海峡の)封鎖は続けることになる。延長しないかもしれない。残念ながら再び爆撃を始めなければならない。」
■ホルムズ開放巡り 内部で対立か
“ホルムズ海峡”をめぐっては、イラン国内での足並みの乱れも浮き彫りに―。
イランのアラグチ外相は、17日、自身のSNSで、ホルムズ海峡の開放を宣言しました。
(アラグチ外相のXより)「残りの停戦期間中、指定された航路において、すべての商船のホルムズ海峡通過が完全に開放される。」
この投稿にトランプ大統領はすぐさま反応。
(トランプ大統領)「きょうは世界にとって素晴らしい、輝かしい日になるだろう。」
お互い前向きなメッセージを発信し、前進するかのように見えましたが、突如、革命防衛隊に近いタスニム通信がアラグチ外相を強い言葉で批判したのです。
(タスニム通信)「ホルムズ海峡開放に関するアラグチ外相の不適切かつ不完全な投稿が混乱を招いた。最も重要な条件は、船舶の航行はイラン側の完全な監視下にあることで、(アメリカ軍による)海上封鎖が継続されるならば、無効とみなされる。国民に対して、懸念や不安をもたらすことは、外交における罪であり、国家の結束を乱す行為に他ならない。」
イラン情勢に詳しい専門家は―。
(慶應義塾大学大学院 田中浩一郎 教授)「本来出るはずのない平時における意見の相違みたいなものがこの戦時下において出てしまったと。最高指導者という文民政府と軍のそれぞれの上にあって、軍とその政府を並行した状態で見ている人がいなくなったことによって軍が上にきてしまっているんですよ。モジタバ師は機能していないです。まず権威がありませんし、彼は軍に取り込まれている人です。“ソフトクーデター”がもう起きているんだと。外務大臣であるアラグチ氏や文民政権のほうが革命防衛隊の意向や考え方を全く反映しないままに合意をするということもありません。」
4月19日『有働Times』より
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