#IMAGINEおきなわ vol.74 ハンセン病と共生社会/回復者の想いは

#IMAGINEおきなわ vol.74 ハンセン病と共生社会/回復者の想いは

今を生きる人たちに注目する「IMAGINEおきなわ」です。今回は長年、国が患者などを隔離する政策をとってきた、ハンセン病について取り上げます。
特効薬が開発されてもなお、政府は、およそ90年にわたって隔離政策を続けてきました。国が隔離政策の誤りを認めた今も、回復者の人たちは社会で生きられずに取り残されている現状があります。現状を訴える回復者の男性の言葉を通して、真の意味での共生社会とは何なのか、考えます。
平良仁雄さん「ハンセン病患者はね、ハンセン病のみならず、ハンセン病患者は、国辱・国の恥である」「文明国の仲間入りするためにはね、ハンセン病患者はね、国の恥と考えてたわけです」
ハンセン病回復者の、平良仁雄(たいら・じんゆう)さん。85歳。故郷の久米島を離れ、入所を強いられた名護市のハンセン病療養所、愛楽園。平良さんは訪問者のガイドを続けるなどして、ハンセン病問題の啓発を行ってきました。
平良仁雄さん「ここの面会室にくると、自分が隔離されている身であるということを実感する時であった」「私たち親子が久しぶりに再会したのに。なんで手を握ってくれなかったか、なんで抱き着いてくれなかったか。それはらい予防法という法律があったから。らい予防法という法律に対する怒りがわーっとこみあげてくる」