琉球朝日放送の第261回番組審議会が9月21日火曜日午後3時30分よりZOOMによるオンラインで開催された。会の冒頭、新しく委員となる渡名喜郁夫氏へ委嘱状が交付された。続いて番組審議へ移り、「2021速報!!めざせ甲子園!」〈2021年7月3日(土)午後4時00分~午後4時30分放送〉〈2021年7月19日(月)午後4時40分~午後5時10分放送〉について審議が行われた。

事務局報告では、系列番審代表者会議に提出するリポートについて委員の確認が行われた。また、プログレス賞の審査状況ならびに視聴率・視聴者応答(いずれも7・8月分)についての報告があった。番組審議の概要は以下の通り。

甲子園を模したスタジオセットが楽しい。大会が中止となった昨年の球児を取り上げた「夏のそのサキ…」に胸を打たれた。球児の名前は振りがなを振るように統一してほしい。

本筋の野球競技への取材だけではなくマネージャーや少人数チームにスポットを当てる発想によって、高校野球が持つ多様な魅力を引き出していた。大会を振り返る最終日のVTRも見ごたえがあった。

ニュース番組と連動しながら県大会の様子を届ける、QABならではの番組。さまざまなエピソードが盛り込まれた丁寧な取材を評価したい。選手との良好な関係も感じられた。

マネージャーと部員らの固い絆、ともに闘った連合チームの友情、家族の思いが重なっていく素晴らしい番組。諦めないこと、努力を続ける大切さなど、社会においても重要となるメッセージが伝わってきた。

試合の速報という報道としての要素と、野球に興味を持ってもらうための要素のバランスがうまく取れていた。高校生らを呼ぶときに「さん」と「くん」が混在していたのが気になった。

仕事をするうえでも逆境を乗り越えていく力が個人やチーム、企業の成長につながることを子供たちと番組を通じて改めて気づかされた。

ツイッターで応援メッセージを募るなど視聴者参加型にした点を評価したい。構成、インタビューのあり方、ストーリーの作り方など、魅力ある番組にしようという制作側の意気込みが伝わってきた。

出席委員 安里睦子・横田哲・長嶺亮子・波平恒男・ 砂川久美子・宮城栄作・渡名喜郁夫