沖縄の今を見つめる「イマジンおきなわ」です。去年開かれた大阪・関西万博で紹介された沖縄生まれのコンクリート「HPC」県内に開校する中学校の建材として使われることが決まり、沖縄に到着しました。そこには様々な人の思いと狙いがありました。
期間中、およそ3000万人が来場した大阪・関西万博。その会場には、沖縄生まれのコンクリートを使ったパビリオンがありました。
小野寺匠吾建築設計事務所 小野寺匠吾代表「(万博の)リサイクルとか、単に資材の転用っていうことにとどまらない何かもっと建築として意味があることとか」「レガシーみたいなものを惹きつける方法をずっと探して、当初から計画を進めました」
国場組営業本部 久高将一朗部長「大阪関西万博の方でですね、その技術を使ったパビリオンがあると」「中城中学校の方でリユースが可能であれば、ぜひ取り組みたいと、そういうところからスタートいたしました」
万博で使用された建材を基に新たな建物を作る、その作業が始まろうとしています。
去年、開催された「大阪・関西万博」で、当初から掲げられていたことがあります。それはパビリオンや、会場に使った資材の再利用です。パビリオンの「いのちをめぐる冒険」を設計した小野寺匠吾さん、建築素材としてHPCに注目しました。
小野寺匠吾建築設計事務所 小野寺匠吾代表「(建築資材で)強い材料で何があるかっていうリサーチの中でHPCに出会ったんですけど」「沖縄みたいに塩害に対して耐候性のあるもの」「(HPC)これであればどういうチャレンジがさらにできるかなと」

塩害に強く、薄く高強度なハイブリッド・プレストレスト・コンクリート「HPC」小野寺さんは試行錯誤の末、HPCの製造過程で大阪湾の海水を使い強度を上げることに成功。その建材を使いパビリオンを完成させ、国内外にメッセージを発信できたと話します。
小野寺匠吾建築設計事務所 小野寺匠吾代表「単純に考えると一番メッセージとして伝えやすい、大阪で開催される万博で敷地のすぐ周りの、特に夢洲の周りの海水なんですけど、それを使うことが一般の方にも伝えやすいメッセージになるかなと思ってて」
そのメッセージを基にいち早く動いたのは県内の建設会社、国場組でした。
国場組 久高将一朗部長「そこに万博施設のリユース移築みたいなものがスポッと、はまるんじゃないかと」「親和性も感じましてですね、地域連携室に万博施設を持ってくることは」「非常に良い新たなシンボルになるんじゃないかと」
今年1月、万博の建材が中城村に搬入されました。建材は移転する中学校内に整備される地域連携室の一部に使用され、小野寺さんの設計事務所と国場組、国建が携わります。
小野寺匠吾建築設計事務所 小野寺匠吾代表「建築って基本的に、恒久的にそこの場に立つっていうのが前提で建築物というふうになってると思うんで、ただ一方で、エネルギーとか廃棄の問題とか、いろんなことを考えると、これからは崩すだけが解決策じゃないので、やっぱり普通の恒久的な建築も、こういったリユース前提で考えられるっていうことが必要な時代」
HPCの生みの親、阿波根さんも搬入に立ち合い「再利用」に期待を寄せました。
HPC沖縄 阿波根昌樹代表「万博で採用されたHPCが、まだこれからも活躍というか、活用されていくんだということを非常に喜んで、はい、わくわくしてます」「(中古市場っていう)新しいマーケットを作っ生まれてくるという意味では、素材を大切に使っていこうという機運が生まれてくるんじゃないかなと」
この日は比嘉中城村長も視察に訪れ「地域連携室を通してコミュニティが生まれればいい」と語りました。
中城村 比嘉麻乃村長「海を越え、その場所から来たということと、やはり村の方でもリユースは大切にしているので」「やっぱり地域と生徒たちのコミュニケーション、コミュニティが生まれればいいなというふうに思っております」
リユースという新たなマーケットの登場で建築業界自体が移り変わっていくのか?そして子どもたちにもHPCを通して業界に関心を持ってもらいたいといいます。
小野寺匠吾建築設計事務所 小野寺匠吾代表「沖縄の中城で子供たちに伝わって、しかもそれが地域に、もし、ちゃんと開ければ、より継続的にそれが伝わっていくのかなと思うので、未来子供たちに未来を勇気を与えるようなものになるっていうのが一番願いですし、自分にとってのリリースはそういう考え方です」
国場組 久高将一朗部長「(HPCが)中学校という教育施設でリユースすることができましたので、そういう最先端の建材に直接見たり触れたりして頂いて、児童生徒の中から将来建築家になりたいですとか、建築に興味を持っていただければ、そんな生徒さんが出てきていただけるとですね、建設会社に携わるものとして非常に喜びを感じる」
中城中学校は2029年4月に開校予定です。

















































