琉球の貴重な動植物を紹介する「リュウキュウの自然」です。案内は動物写真家の湊 和雄さんです。
湊 和雄さん「宜しくお願いします」
今回のテーマは「真冬の植物観察」です!
湊 和雄さん「前回は「真冬の昆虫観察」でした。今回は「真冬のカエル観察」の予定でしたが、見事にフラれましたそこで『真冬の植物観察』をご覧頂きましょう」
どんな植物が見られるのでしょうか、VTRどうぞ!
湊 和雄さん「まずは冬の花を見ていきましょう。ツバキの花というと、温帯の本土のイメージが強いかもしれませんが、やんばるの森にも野生のヤブツバキの花が見られます。それも、真冬の今頃なんです」
湊 和雄さん「森の地表に近いところにも様々な花が見られます。これは最大でも50cm程度のアリモリソウ。小さな白い花が下向きに咲き地味な存在に思えますが、下から覗いて見ると、意外な色彩も隠されています。
湊 和雄さん「やんばるの冬の花で忘れてならないのが、このヘツカリンドウ。一株、一株花の模様・色が異なるのが大きな特徴ですね。白、紫、黄緑色が基本ですが、花(株)によって、その比率が異なります。この黄緑色の部分は蜜線といって蜜を分泌してアリなどの小さな昆虫を誘引する器官なのですが、この日は見られませんでした」
湊 和雄さん「花に昆虫がやって来ていたのは、このリュウキュウバライチゴ。盛んにセイヨウミツバチが飛来して、蜜と花粉を集めていました。
湊 和雄さん「こんな不思議な姿の花も見られます。ムサシアブミというサトイモ科の植物です。クワズイモの仲間ですね。和名は、逆さまにすると、昔馬に乗るとき足を乗せる鎧(あぶみ)に似た形からのものです。
湊 和雄さん「これは何でしょう?」
花の蕾に見えますよね。
湊 和雄さん「タブノキのものですが、どんな花が咲くのでしょうね。しかし、これは花芽ではありません。開くと、こんな若葉が見られるのです。特に先ほどの蕾の表面を覆っていた部分はピンク色の鱗のようで美しいですね」
湊 和雄さん「美しい芽吹きと言えば、これを忘れてはいけません。アカメガシワです。しかもビロード(ベルベット)のような質感で、細かい毛に覆われています。やがて緑色の葉に生長しますが、この状態が和名にも反映されています」
湊 和雄さん「次は実を見てみましょう。これは、美しい紫色、いえ瑠璃色の実をさたくさん着けていますね。リュウキュウルリミノキです。ルリミノキの仲間は数種類あって、どれも今の時期に実が見られます」
湊 和雄さん「やんばるの樹木の実で忘れてならないのが、このイタジイ(オキナワジイ)。やんばるの森で最も多い樹種です。隔年で実の多い年、少ない年が交互にやってきますが、今冬は多い表年に当たります。リュウキュウイノシシや鳥などの動物の貴重な栄養源になっていますし、人間も食べられます」
湊 和雄さん「これはハクサンボクの実」
赤くて美しいですね!
湊 和雄さん「秋から実が見られます。しかし、その実に混ざって、花芽も同時に見られます。残念ながら開花は未だ見られませんでしたが、間もなくでしょう。実と花が同時に見られるなんて驚きですよね」
湊 和雄さん「このように花も芽吹きも実も同じ季節に見られる亜熱帯の森。これも多様性のひとつの特徴でしょう。本土の温帯の森ですと、一斉に紅葉、落葉し、雪に覆われたりで、こうはいかないでしょう。亜熱帯では一番縁のないのが紅葉でしょうね。しかし、紅葉もあるのです。ハゼノキです」
湊 和雄さん「次回は宿題のカエルを観て頂けるように頑張ります!」
期待しています!湊さん今回も貴重な映像ありがとうございました以上、リュウキュウの自然でした。










































