琉球の貴重な動植物を紹介する「リュウキュウの自然」です。案内は動物写真家の湊 和雄さんです。
湊 和雄さん「宜しくお願いします」
今回のテーマは「真冬の昆虫観察」です!
湊 和雄さん「暑い日もあれば、今日のように冷え込む日もあります。昆虫は夏を中心に暑い時期を好む生き物の印象が強いですが、真冬でも多くの昆虫が活動しています。例年ならば、マダラチョウの仲間が冬の主役なのですが、今冬はとても少ない状況です。それ以外のグループに目を向けてみました」
薄目で見ます!VTRどうぞ!
湊 和雄さん「意外かもしれませんが、カメムシの仲間たちが目につきます。ホソヘリカメムシ。和名でもある細長い体型が特徴です。これはハチに擬態していると言われます。特に翅を開いて飛ぶ姿が」
湊 和雄さん「ところが、もう1種類よく似たカメムシが混在しているのです。キスジホソヘリカメムシ(右)、黄色と黒の縞模様がハチの大きな特徴ですから、より似ていますよね。
湊 和雄さん「キスジホソヘリカメムシに近寄ってきた1匹のアリ。真冬でもアリが活動しているのは、さすが亜熱帯ですね。と言いたいところですが、これ実は、ホソヘリカメムシ類の若い幼虫なのです」
湊 和雄さん「この段階での2種類どちらの幼虫かは区別が付きません。ハチとアリは、実は同じグループに分類されます。どちらも集団で生活し、それぞれ仕事を分担し社会性昆虫と呼ばれています」
成虫と幼虫で、ハチとアリに擬態しているとは芸が細かいですね~
湊 和雄さん「さて、次はミヤコキンカメムシ。昨年末に紹介した大集団を作るナナホシキンカメムシに近い種で、姿はよく似ていますが集団にはなりません。大きさも半分程度です」
湊 和雄さん「こんなカメムシの仲間も活動していました。多くのカメムシは植物を餌にしていますが、このキベリヒゲナガサシガメは肉食性のグループです。と言っても他の昆虫を捕まえてバリバリ齧るわけではありません。細い針のような口を刺して体液を吸うのです。それがサシガメの由来です」
湊 和雄さん「次はハチです、それも寄生蜂。黄色と黒に加えて赤色も含むキスジセアカカギバラバチ。どのような寄生かというと、かなり複雑です。これはセンダングサの葉に産卵しているところ。これを蛾などの幼虫が葉と一緒に食べて体内に取り込みます。しかし、この食べた幼虫にいきなり寄生するのでなく、そこに既に寄生している他の昆虫の幼虫に寄生するのだそうです」
どのような理由で、このような複雑な寄生をするのでしょう?
湊 和雄さん「次は甲虫です。しかも、夏のイメージの強いホタルです。さらに日本最大級のホタル。雄の体長は約20mm。かつてオオシママドボタルと呼ばれていたヤエヤママドボタル。本来の生息地は八重山諸島ですが、2003年に沖縄本島南部で見つかり、今では本島全域で見られます。恐らく建築資材に紛れて持ち込まれたのだろうと考えられています。10月から1月が成虫の活動期です」
湊 和雄さん「次の舞台は渓流環境。亜熱帯とは言え、冬の渓流は冷たいですね。しかし、活動している昆虫がいます。しかも複数。これはアマミアメンボ、しかもペアですね」
ということは冬でも繁殖しているということですね。数も結構います。
湊 和雄さん「さらにアメンボも1種ではありません。中央にいるのはアマミアメンボですが、画面右端にいる小型のはタイワンシマアメンボという別の種です。
湊 和雄さん「次は、やはり水面でクルクル泳ぎ回っているオキナワオオミズスマシ。日本最大のミズスマシの仲間です。アップで見てみると、こんな姿です。普段は水面を器用に泳ぎ回っていますが、驚くと水中にも潜ります。翅を開いて飛び、夜間照明にやって来ることもあります。ところが、地上を歩くのが一番の苦手なんです」
湊さん今回も貴重な映像ありがとうございました以上、リュウキュウの自然でした。













































