琉球の貴重な動植物を紹介する「リュウキュウの自然」です。案内は動物写真家の湊 和雄さんです。
湊 和雄さん「宜しくお願いします」
今回から4回に亘って水曜日にお届けする特別編は「慶良間三島めぐり」きょうは第1回「島の紹介とセミ」です。
湊 和雄さん「今年はQAB開局30年。私も離島取材の機会を頂きました。さて、何処の島へ行くか?ちょっと捻ってみました。レンタカーがないので取材に苦労する島にしました。しかも3つの島」
久しぶりにやんばるを飛び出して湊さんのケラマ取材、一体どんな映像なんでしょうか、VTRご覧ください!!
湊 和雄さん「レンタカーのない島なので、フェリーで車を運んでの取材です。これが今回利用した「フェリーざまみ3(670トン)」です。沖縄本島ー阿嘉島ー座間味島を結んでいます」
「出発は那覇の泊港から。泊大橋を潜って、今回の2泊3日の3島巡りの旅のスタートです」「泊港から目的の阿嘉島までは約90分。出港して1時間もしないうちにたくさんの島影が見えてきます」
慶良間諸島は2014(平成26)年に渡嘉敷島と共に国立公園に指定されました。いよいよ目的地も間近です。どんな旅になるでしょうか
湊 和雄さん「阿嘉島の阿嘉港に到着。車に乗って、いよいよ上陸です」「慶良間諸島と言えば「慶良間ブルー」。島の至る所に美しい海が輝いています。
阿嘉島の面積は3.8㎢。人口235人。
湊 和雄さん「今回、敢えてレンタカーのない島を選びましたが、意外な利点もあるんです。3つの島が橋で繋がっているのです。阿嘉島に辿り着けば、簡単に3つの島を行き来できるのです」
湊 和雄さん「まずこれが阿嘉大橋。阿嘉島と隣の慶留間島(げるまじま)を結んでいます」
「全長530m約5年の工期を掛け1998(平成10)年に開通しました。51億円の事業費だったそうです。この橋を渡ると慶留間島。慶良間諸島と紛らわしい名称ですが、間の一字が違いますね」
「人口50人ほどの慶良間諸島最小の島(面積1.15㎢)で、2kmも走らないうちに島の反対側に出ます」
湊 和雄さん「そこにはもう1本の橋、慶留間橋。全長240m。1989(平成元)年開通。事業費は8億円。この橋を渡るとあるのが、外地島(ふかじじま)」
湊 和雄さん「外地島には慶良間空港があります。1982年に開港しましたが、残念ながら現在、定期便は就航していません。しかし、チャーター便や緊急ヘリのために空港機能は稼働しています。実は、外地島に住んでいる住民はいません。なので無人島扱い。そのため、今回の30の離島には含まれません」
湊 和雄さん「この取材で島々を訪れたのは7月の中旬。迎えてくれたのは、セミたちでした。一番多かったのが、クマゼミ 」
騒々しい鳴き声で知られている大型のセミですよね。翅を広げるだけでなく、腹部を激しく震わせるのが印象的です。
湊 和雄さん「次に多かったのはリュウキュウアブラゼミ。やはり大型のセミですが、クマゼミとは全く異なる色彩ですね。腹部の震わせ方は控えめです。そして少しだけ鳴き声の聞かれたのはクロイワツクツク。秋のセミですから、まだ鳴き始めでした。姿を探すのに苦労しました」
湊 和雄さん「では、次回から出会った生き物たちを本格的に紹介しましょう」
湊さん今回も貴重な映像ありがとうございました。リュウキュウの自然特別編、ケラマ三島めぐり第2回は来週水曜日の放送です、お楽しみに。以上、リュウキュウの自然でした。