たどる記憶つなぐ平和#32「与那国の戦をつなぐ 20年の時を越えて」

たどる記憶つなぐ平和#32「与那国の戦をつなぐ 20年の時を越えて」

戦後80年の今年、番組では「しまくとぅばで語る戦世」をお伝えしています。今週から「与那国」をテーマにお送りしていますが、実は、この映像は20年前に撮影されて以来これまで公開されていなかったものです。
記録された「島の声」に光をあてようとひとりの若者が翻訳に取り組んでいます。言葉と向き合うその思いを取材しました。
写真家・比嘉豊光さんら「琉球弧を記録する会」が1997年から映像に収めてきた「しまくとぅばで語る戦世」沖縄本島北部から宮古・石垣、小さな離島まで1000人以上の戦争体験を収録してきました。共通語訳の字幕を入れて定期的に開催される上映会は、人々が沖縄戦の記憶に触れ、考える機会になっています。
数多くの証言の中で、長年ひっそりと眠っていた映像がありました。
それが与那国島の記録です。およそ20年前に撮影されたもので、島の人たちの手によって少しずつ翻訳されていましたが、完全に翻訳されることなくそのままになっていました。