「有事」の果てに(4)ロジャース元NSA長官・サイバー軍司令官が語る「沖縄のリスク」

「有事」の果てに(4)ロジャース元NSA長官・サイバー軍司令官が語る「沖縄のリスク」

私たちが日常的に使用するインターネット。大変便利ではありますが、企業や学校などが狙われる「サイバー攻撃」による被害が懸念されています。
QABでは今年2月、県系3世でアメリカ・サイバー軍の司令官を務めたポール・ナカソネ氏に、インフラが抱えるサイバー上の脅威について取材した際、現実的なサイバー攻撃の可能性を次のように話しました。
ポール・ナカソネ氏「それは、中国、特に人民解放軍が、米中間や日中間の緊張が高まった際に、混乱や混沌を引き起こす手段を探しているからです。彼らは那覇の電力を停止したり、沖縄の経済に影響を与えたりすることができるかもしれません」
「毎日ATMでお金を引き出せない状況を想像してみてください。もし中国がこのような攻撃を仕掛けてきたらどうなるか。これは現実に存在する深刻な脅威であり、すべての人が理解すべきことだと思います」
ナカソネ氏が語った懸念について、改めてアメリカや他の国々がどのように認識し対応しているのか?ここからは、今回アメリカで開かれたAI・サイバーと安全保障に関する国際会議を取材したメカラ・クラフト・ジュリア記者が伝えます。