たどる記憶つなぐ平和#13「沖縄戦による心の傷 伊江島の戦争」

たどる記憶つなぐ平和#13「沖縄戦による心の傷 伊江島の戦争」

シリーズ「たどる記憶つなぐ平和」です。きょうは、戦争が与えた影響についてです。比嘉鈴代記者とともにお伝えします。
比嘉鈴代記者「はい、伊江島には1945年4月16日にアメリカ軍が上陸しました。4月21日までのわずか6日間で、住民1500人を含む4700人あまりが亡くなりました。日本軍と住民が入り乱れた激しい地上戦が展開されたんです」
単に日米の軍だけでなく住民を巻き込んだ地上戦だったため「沖縄戦の縮図」とも言われているんですよね。
比嘉鈴代記者「はい、そうです」「島民のひとり 当時9歳だった並里千枝子さんは逃げ込んだ壕の中で生き残りました。壕の中で起きたことが戦後、並里さんを苦しめ続けました。12年前、長い沈黙を破り壕での記憶をようやく語りました。当時取材した映像です」
12年前、私たちが出会ったころの並里さんは、戦争の話しとなると表情がこわばり心にカギをかけていました。