新たな出会いがある一方、別れの季節でもある春。先月、宜野湾市の県立高校で半世紀以上愛されてきた売店が閉店の日を迎えました。在校生、卒業生からの感謝に包まれた最後の一日に密着しました。
県立普天間高校の一角にある売店「ココスキッチン」。50年以上にわたり普天間生の学校生活を支えてきました。その2代目店主が、宮城直子さんです。10年前にこの売店を義理の母・初子さんから引き継ぎ、渡慶次さん・高橋さんとともに店を切り盛り。みんなからは「売店のおばちゃん」と慕われてきました。
看板商品は、愛情たっぷりのお弁当♪生姜焼きやチキン南蛮、タコライスなど、20種類以上の豊富なラインナップを誇ります。また、そのほとんどが300円前後という、育ち盛りの生徒たちにとって優しい価格も人気の理由です。
また、お弁当は陳列されるもの以外にも予約を受け付けていて、登校するタイミングで注文するとお昼時間に受け取れるシステムになっています。
売店のおばちゃん宮城直子さん「『おばさんきょうは辛かったよ』とか、そういう日ももちろんあった。あいっごめんねと言って。普天間高校の子どもたちは本当に良い子たち。やっていて本当に楽しかった」