沖縄と自衛隊(23) 特定利用空港・港湾/インフラの軍事使用と住民生活の関係は

沖縄と自衛隊(23) 特定利用空港・港湾/インフラの軍事使用と住民生活の関係は

シリーズでお伝えしている沖縄と自衛隊です。今回は、自衛隊の利用を念頭に、国が空港や港を整備する特定利用空港・港湾について取り上げます。
国が4月に第1段の指定をし、県内からは石垣港と那覇空港が選ばれています。インフラ整備が進むと歓迎する声がある一方、有事に攻撃拠点になるのではと、懸念もあります。識者の声も含め、探っていきます。
糸数町長「50年先100年先になって、クルーズ船が接岸できるような港を造ってと言っても無理。今が千載一遇のチャンス」  
先月28日の日曜日。与那国町、比川地区の公民館。与那国町の糸数町長は、こう語りました。(空撮)住民に説明したのは、地区に隣接する港の整備。島の南側を大きく掘りこみ、大型船も接岸できる港になる計画です。
糸数町長は、空港の滑走路延長と合わせて、港の整備を求め、国や県に要請を重ねていました。政府は、与那国空港や島で新しく作る港を、自衛隊などの利用を念頭に整備を行う特定利用港湾への指定を想定しているとみられています。