政府が南西シフトとして進める自衛隊配備や有事の問題などを考える「沖縄と自衛隊」です。慰霊の日のきょうは、沖縄戦に至る歴史と、こんにちの南西シフトの状況を重ねてみて、今に連なる問題点を明らかにしていきます。
沖縄戦前には敵軍の上陸を想定した演習も日本軍によって行われており、子どもたちなどが歓迎ムードを示していたことも当時の新聞に記されていました。
「軍は住民を守らない」。沖縄戦の教訓として、県民に引き継がれてきた言葉の意味を改めて考えます。
石原昌家名誉教授「南西諸島が戦場化していくという状況」「もうまさにあの78年前のね、沖縄戦そのものじゃないかということですよね」「それを唯々諾々とね、沖縄の人たちが認めるっていうことは」「これはもう本当に亡くなった人たちに対して、冒涜ですよね」
そう語るのは、沖縄戦の研究を続けてきた沖縄国際大の石原昌家名誉教授。78年前の沖縄戦と今を重ね合わせ、「南西シフト」として沖縄で自衛隊の強化を進める政府の姿勢に危機感を覚えています。