沖縄と自衛隊(8)県民と自衛隊と憲法と / 復帰後に変わった意識

沖縄と自衛隊(8)県民と自衛隊と憲法と / 復帰後に変わった意識

シリーズ沖縄と自衛隊。今回で8回目です。憲法記念日のきょう、県民の自衛隊に対する意識について取り上げます。自衛隊は復帰とともに沖縄への配備が始まり、半世紀以上が経ちました。戦争の放棄を定めた憲法9条との関係が常に議論になってきましたが、県民が、いま自衛隊をどのようにみているのか、読み解いていきます。
候補生代表者「自衛官候補生に任命され、第51普通科連隊に教育入隊を命ぜられました!敬礼!」
先月9日、那覇駐屯地の体育館では真新しい制服に身を包んだ若者たちが、陸上自衛隊の入隊式に臨んでいました。入隊式に臨んだのは県出身の36人。他国の軍隊での歩兵に当たる普通科連隊で、自衛官候補生として訓練に臨みます。
第51普通科連隊 伊藤智之連隊長「入隊おめでとう(ありがとうございます!)」「我々自衛隊では大切にしている価値観があります。仲間を大切にするということです。みんなは我々の大切な仲間です」
連隊の仲間と認められた若者たちは、家族に送り出されて、自衛官としての一歩を踏み出しました。候補生に入隊の動機を聞いてみると、彼らの口から出てきたのは、東日本大震災などの「災害派遣」でした。