今回の復帰50の物語は、生活に欠かせない「お金」がテーマです。沖縄が本土復帰を迎えるにあたり1971年10月9日」に県民が持っているドルを数える「通貨確認作戦」が決行されました。なぜかというと、アメリカ統治下で「ドル」を使わざるを得なかった沖縄の人たちは、当時、急激に円高が進んでドルが弱くなったことで通貨が切り替わる復帰とともに財産が激減する危機に直面していたんです。
「県民の財産を守る」という作戦に奔走した人たちの壮絶なドラマがありました。
與座章健さん「現実にXデーを決めて、何日の何時から何時まで、あれは8時から午後10時ごろまでやったのかな」
刻一刻と復帰の日が近づくなか、実行された「通貨確認」。日米両政府はもちろん、守るべき対象の沖縄の人たちにさえ、知られてはいけない極秘のミッションでした。
古銭収集歴68年 翁長良明さん「通貨交換の時に確認をするために祝復帰という印鑑を押したんですよ」「どうしてもこれ(確認を)する必要があったんですよ、300何カ所金融機関に、一斉にですよ」