復帰50の物語 第23話「県産ウイスキー”モノ語り”」

復帰50の物語 第23話「県産ウイスキー”モノ語り”」

シリーズでお伝えしている「復帰50の物語」。きょうは復帰前後の沖縄のウイスキーにまつわるエピソードをご紹介します。戦争の焼け野原から復興を遂げ、豊かな生活を求めていく中でウイスキーは日々の生活に潤いをもたらしていました。
アイルランドの言葉で「命の水」という意味を持つウイスキー。大麦やライ麦などを原料とした蒸留酒です。1945年の沖縄戦以後、1972年の本土復帰までアメリカ軍の統治下に置かれた中、輸入ウイスキーの関税は安く求めやすかったことから洋酒ブームが起こりそれに対して沖縄の酒造業界でも県産ウイスキーを製造販売してシェアを競った時代がありました。
琉銀豊見城支店、銀行のロビーに並べられたデザイン瓶。復帰前後に沖縄へ入ってきたウイスキーを中心に往年の銘柄が訪れた人を出迎えます。本土復帰前の瓶は一目瞭然。ラベルに関税を収めた証、琉球政府の刻印が押されています
琉球銀行豊見城支店 渡久地卓支店長「私が昭和47年生まれの復帰っ子ということもありまた私の親世代が非常にウイスキーを好んで飲んでいたこともあり(来店者も見られる)ロビーで開催している」
琉球銀行豊見城支店 花城志保さん「こういう刻印が押されているのは初めて見るので、少し復帰前のことを感じられた」