復帰50の物語 第8話「さようなら、母たちの市場」

復帰50の物語 第8話「さようなら、母たちの市場」

シリーズでお送りしている復帰50の物語、今回は、先日71年の歴史に幕を下ろした牧志公設市場の衣料部・雑貨部が舞台です。
きゆな呉服店・比嘉園子さん「継続は力なりというけれど、継続しても継続できない状況に追い込まれたね。それが世の中だね、時代が変わってしまった」
戦後の混乱期に誕生した、那覇のマチグヮー。沖縄中に生活物資を提供する拠点として発展してきた市場は、時代ごとの人々のニーズをうつす鏡です。
「きもの市場」とも呼ばれた牧志公設市場の「衣料部」。お祝いや行事の際には、生地や小物を選び、晴れ着を仕立ててもらうのが、定番だった時代もありました。しかし、復帰50年の今年、その役目を静かに終えることとなりました。
大城もちや・大城嘉代子さん「姑は10年ぐらいかな。11年やって、そのあとに私が16年、その前にこっちでやっていたおばあちゃんがいて。このスタイルは戦後ちょっとしてから」