茶褐色のチョコスポンジと、雪原のごときココナッツフィリング。シャリシャリとした食感や異国を思わせる独特な風味で、唯一無二の存在感を放つのは、ジャーマンケーキです。
沖縄の人々がその日の食べる物にさえ困っていた時代、フェンスのむこうの豊かな食文化が、ひとりの青年の心を大きく揺さぶりました。
ジミー 稲嶺盛一郎社長「先代はアメリカの豊富な物資が、物資が豊富にあるということがインパクトが強かったと思うんですね。やはり戦争に負けた国とそれから勝った国の落差っていうんですかね」
クッキーやケーキなどの洋菓子、ボリュームたっぷりのパン。アメリカの食文化を紹介してきたジミーでは、現在、ベーカリー・レストラン・お惣菜・一般食品などを柱に、県内23店舗を展開しています。
売り場で、パイなどの定番商品とならんで、大きく展開されているのが、ジャーマンケーキです。今や県内では、コンビニやスーパーでも売られるほどに親しまれていますが、人気の火付け役となったのがジミーです。創業のきっかけは、終戦直後にさかのぼります。