首都ソウルに最大26万人が集まるとの予想も出た、韓国の世界的スター BTSの復活公演。周辺の道路は封鎖、地下鉄も規制されるなど市民生活に影響が出る一方で、ライブ前日の夜空にはドローンで、メンバーの姿が描かれました。エンターテイメントの枠を超えた、国家的一大イベントの裏側を、徹底取材しました。
■世界的スター4年ぶり“復活ライブ”
撤去作業が進むライブ会場…それは、あまたの人たちの“夢の跡”。活動を停止していた世界的グループの“復活ライブ”に会場は、歓喜の“るつぼ”。
一方、周辺では異例の規制が。
「いまバスに乗れない方が、案内をしている係員に詰め寄っています。」
(焼肉店の店主)「ここで商売を始めて55年だが最悪でした。」
この日のために、日本から駆け付けた女性は―
「私、今までの人生でこんなにときめいたことがなかったので」
約4年ぶりに行われた『BTS』の“復活ライブ”。
会場は、ソウルの中心部にある『光化門広場』、 警察は、幅34m、長さ1kmに及ぶエリアに、全世界から約26万人が押し寄せるとみていました。
(李在明大統領のXから)「イベントが安全に行われるよう、関係省庁や地方政府・警察・消防などの関連機関と一緒に万全の準備をしています。」
韓国政府は、アーティストの公演としては初の『災害危機警報』を発令。警察官など、約15000人が動員され、街は厳戒態勢に…。
会場周辺では、前日の夜から車両の通行が禁止され、地下鉄の出入口などが閉鎖されました。
「今、バスに乗れない方が、どうしたらいいんだということで案内をしている係員に詰め寄っています」
道路が通行止めになったことで、路線バスが迂回。事情を知らない利用客が混乱することに…。
全世界で20億再生を突破した代表曲「ダイナマイト」。アメリカのビルボードチャートで初の1位を獲得し、『BTS』は一躍、世界的スターに。さらに…音楽界最高の栄誉、グラミー賞に3年連続でノミネート。国連総会でスピーチも行いました。
(BTS RM)「すべての選択は“終わり”ではなくて“変化の始まり”だと信じています。」
2022年には、ホワイトハウスに招待されました。人気絶頂の中、兵役の義務を果たすため、グループでの活動を休止していました。
約4年ぶり、待望の完全復活。そこには、韓国政府の戦略も透けて見えると、専門家は指摘します。
(韓国文化観光研究院 イ・ユンギョン博士)「今回のBTSの公演は、韓国の文化政策と直結する部分があるため、政府が積極的に支援する傾向にあります。」
会場となる光化門広場は、かつての王宮の門前に広がる、韓国の歴史を象徴する場所。復活ライブを含む世界ツアーの経済効果は、日本円にして3500億円に上るとの試算もあります。
復活した彼らの姿を一目見ようと、世界各地から詰めかけたファン…
(ロシアから来たファン)「すごく幸せです。長い間待っていたので、きょうが一番幸せな日です」
(インドから来たファン)「ここにきてBTSが見られるなんてすごく嬉しいです」
日本からはこんなファンも…
Q.今回のチケットは取れた?
(BTSのファン 海老名秋子さん(60))「いや、私は取れていないんですけど、ただ空気だけでも触れたいと思って行かせていただきます。」
チケットは無いものの、現地で友人と待ち合わせ。番組は、そんな海老名さんに密着させてもらうことに。
「やっぱり子どものように応援したいという気持ちとやっぱり実際見るとコンサートとか行くと今まで感じたことで心がときめいたんですよ。私今まで人生でこんなときめいたこと無かったので」
Q.7人が全員揃うことについては?
「もう泣いちゃうかもしれない…長かったけど明日ということになると短く感じますね…」
“BTS推し”になってから、15回目の韓国訪問。2泊3日の旅程を効率的に過ごすために、スケジュールが組まれていました。
新聞社を訪れると…
(海老名秋子さん)「BTSの特別な新聞は売ってますか?」
(警備員)「今は買えないです。あしたの9時から」
翻訳アプリを使いこなし情報収集。“ファンの聖地”BTSの事務所前では…
「直接来てます。上で練習しているかもしれないと思ってドキドキしますね。」
“BTS復活”を翌日に控え、ソウルの夜空を2000機のドローンが彩りました…。やがて、メンバーの姿に…
BTS熱が一層高まる、ライブ当日の会場周辺。
「会場に入るには厳重なセキュリティーチェックが必要です。入場ゲートの前にはものすごい人だかりができています。」
さらにはこんな一幕も…。規制エリア内で行われる結婚式の参列客のために、警察がバスを手配…。
(結婚式の参列者)「(警察が)車を手配してくれるからありがたいけど、移動すること自体が大変です。(BTS)世界的に有名なのでイベントには賛成ですが、もっと良い方法はなかったのかなと思います」
一方、ライブチケットが取れずに韓国にきたBTSファンの海老名さんは…
「おはようございます、とうとう今日ですね?」
(海老名秋子さん)「もうドキドキで寝れなかったです」
朝8時半から限定Tシャツの購入や新聞の号外を取りに行くなど精力的に活動。
午後3時。ここでチケットを持っている友人とはお別れです…
(海老名秋子さん)「私の分も楽しんで」
友人「じゃー行って来まーす」
「じゃ~また後で~」
ライブ開始まで約5時間。海老名さんは近くで観覧できる場所探しを開始します。
「セキュリティーで並んでいるみたいで…100人か200人くらい並んでいる」
セキュリティーチェックで時間を取られながらも、なるべくステージのある方向へ移動。
「なかなかステージに行きたいけど行けない…でも頑張って探してどうやったら近くに1歩でもいけるのか、探してみます。」
場所探しを初めて、約1時間。すると…
「ここだったら一番見えるかもしれない!ここ良さそう(開演まで)あと3時間57分。やった!!チケットないけどいい場所見つけました!」
海老名さんが偶然見つけた場所はステージから約600m離れた場所。モニター映像で見ることしか出来ませんが、開演まであと4時間この場所で待つことに…折りたたみ椅子やカイロ、食料なども用意し万全の態勢で臨みます。
「立ち止まらないでください!進んでください」
徐々に人も増え、盛り上がりつつある中、海老名さんは…
「ビデオ撮れないから電話できないかもしれないから終わったら電話するね」
日本で待つ娘さんに電話で現状を報告…そして遂に―。
「BTS!BTS!BTS!」
7人揃っての登場に涙ぐむ海老名さん。
ステージから約1km離れた、この場所でもモニター越しに盛り上がります。メンバーは。
(BTS j-hope)「今日7人全員でこのステージに立てていることが信じられません。」
ファン待望の新曲「SWIM」も披露されました
夢のような1時間も、いよいよフィナーレへ…
感動を共有しようと、すぐに娘に電話をかけますが…
「(配信)見てないの!?じゃあこの感動を後でママが伝えるね、後で見ようね、じゃあまた明日ね、おやすみー」
集まったファンは、事前予想の4分の1に満たない、約6万2千人。それでも、海老名さんは…
「もう感動でした、本当にもう。もう吸い込まれるように見入ってしまったし、復活してこれからまた応援していきたいと思います。すごく元気もらえました!本当に良かったです、来て良かったです!」
3月22日『有働Times』より
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