イランで続く攻撃の応酬を世界はどう感じているのか。アメリカ側、イラン側の「当事国」から「友好国」まで5カ国の街の声を聞きました。
■“イラン攻撃”世界はどう見てる?
軍事作戦開始から10日、今もなお続く攻撃の応酬。その被害は周辺諸国にも及んでいます。エネルギー輸送の要衝であるホルムズ海峡は事実上の封鎖状態。原油の先物価格は急騰しています。
フランスの人
「(Q.イランへの攻撃に賛成?)YESかNOで簡単に答えることが難しい。一つ言えるのは悲しい状況だと思う」
「外交で解決する国があっても、相変わらず勝つのは強い軍事力を持つアメリカになると思う」
「すべての当事者が勝つために手段を選ばない覚悟でいることが危ない。もうすでに取り戻せないところまでいっているのかもしれない」
この緊迫の中東情勢を世界はどう見ているのか、関係する国々を緊急取材。街の声を聞きました。まずはイラン攻撃を始めた当事国のイスラエルとアメリカです。
イスラエルの人
「私はイスラエル国防軍の兵士で、休暇を取った」
イスラエルの中心都市・テルアビブで取材中に出会ったのは国防軍の兵士だという男性。早速、今回の軍事作戦について聞いてみると…。
イスラエル国防軍兵士
「(Q.イランへの攻撃に賛成?)もちろん賛成。それが私たちイスラエル国防軍が信じていること。我々は戦争を始めたわけではない。自国民を守るために終わらせる。植民地化や領土を奪うために軍事作戦をしているわけではない。イランの国民は可哀想でなりません。彼らは無実で何もしていないことを知っているから。しかし同時に、この攻撃は悪の体制を打倒する過程だと思うので前向きな気持ち」
イランへの攻撃を支持する国防軍の兵士。こうした声は市民からも…。
イスラエルの人
「100%賛成。何年もイラン国民が苦しんでいるのを見てきたから。私はトランプ大統領が正しい決断をしたと思う。間違いなくイスラエルではそう考えている人が大半なのでは」
「もちろん賛成だ。軍事作戦はやらなきゃいけない。だって、もしやらなければ我が国に何かが起きるから」
イスラエルのシンクタンクの世論調査では8割以上がイランへの攻撃を支持すると答えています。攻撃反対は13.5%にとどまっていました。
取材をしたテルアビブもイランからのミサイル攻撃にさらされています。それでも市民から不満はないようです。
イスラエルの人
「残念ながらイスラエルは戦争を経験してきたので、私たちはそれに慣れてしまっている」
「私たちはこの状況に慣れている。だって、ご存じのようにイスラエルでは常に戦争があるから」
続いてはアメリカ。イスラエルと同じ当事国ですが、街の声は真逆でした。
アメリカの人
「何があっても空爆はするべきではないと思う。平和が一番大事です。政府のスタンスのすべてに行き過ぎていると思うけど、私たちにはどうしようもないですね」
「個人的には反対です。すべての戦争にね。大統領選挙の時にトランプが『すべての戦争を止めて戦争はしない』と言っていたが結局、戦争を始めたのは理解に苦しむ」
アメリカの3大ネットワークの一つ、NBCが行った世論調査では攻撃を「支持しない」と答えた人は52%で、「支持する」と答えた41%を上回っています。
アメリカの人
「情報が少なすぎると思う。政府が詳しい説明をしていません」
「米政府は一般市民が知らないことを知っているんだろうとは思う。それがイランへの攻撃を行った根拠と言われても納得できない」
トランプ大統領は軍事作戦の目的として「イランの脅威を排除すること」を掲げていますが、攻撃を開始した根拠について疑問を感じている人が多くいるようです。
さらに、こんな懸念点も…。
アメリカの人
「複雑な気持ちです。現地での行動には賛成できませんが、イランが多少なりとも非軍事化された点は評価している。私が嫌なのは、隣人を嫌っているという理由で攻撃をする人々をある意味、正当化してしまう点。つまり、ロシアがやっているようなことです」
そのロシアはイランと経済や軍事面で結び付きがある友好国です。モスクワでイランへの攻撃について話を聞くと、トランプ大統領に批判的な声が多く聞かれました。
ロシアの人
「トランプ氏はどうかしている。世界全体に対しあまりにも好戦的だ。非現実的なやり方です」
「人を殺すのはもちろん悪いことです。海の向こう側に住んでいるのにどうして中東に介入するのか」
「(今回の軍事作戦は)世界の領土や石油資源を強奪するためのトランプ氏の計画だと思っています」
ロシアのプーチン大統領は先週末にイランのペゼシュキアン大統領と電話会談し、問題解決に向けて周辺国との仲介に乗り出す姿勢を示しています。
ロシアと同じくイランの友好国である中国では…。
中国 王毅外相
「安易な武力行使は強大な証明にはならない。民間人が戦争の罪なき犠牲者になってはならない」
8日、王毅外相がイランへの武力行使などを念頭に「一方的な行為、強権、いじめに断固反対する」と批判しました。
北京市民からはイランの姿勢を称賛する声も上がっています。
北京市民
「イランの断固としてアメリカに反撃するゆるぎない姿勢、素晴らしいと思います。トランプ氏はやりすぎだ。これまでずっと色んな国に対してやりすぎていますよ」
「アメリカの攻撃?それは覇権主義だ。正直、毛沢東主席がいる時代にはこうした問題はなかった」
「(Q.今回の衝突について賛成?反対?)反対だ。世界中の人々が反対していて、一般の人にとって何の利益もない。今のところ、表面的な影響は感じられない。しかし長期的には石油など確実に影響を受けることになる」
一方で、今回の衝突は「避けては通れなかった」と話す人もいました。
北京市民
「イランが核兵器やミサイルを使用すれば人類にとって非常に大きな痛手になる可能性があった。イランも大きく変わった。イラン革命で国王をおろしてからは極端な道を歩むようになった。そういう歴史があったから今の情勢ではこうするしかなかった」
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