全国的な渇水が続くなか、今野菜がお買い得になっています。レタス2玉で84円のスーパーも。一体なぜなのでしょうか。この先も良い予報が出ています。
■渇水なのに野菜がお得!
買い物かごにおさまらない白菜。大量買いで自転車に積むのも一苦労。ファスナーを閉めるのはやっとです。
青果店の客(60代)
「5000円以内で収まっている。3000いくらだったと思う。今度、料理教室をやるので、その食材を買いに来ている。なので安く済んで助かっている」
客から上がる喜びの声。
東京・杉並区の青果店には、茨城など関東産を中心にさまざまな野菜が並びますが…。
白菜が1玉税抜き110円、ほうれん草は2袋で税抜き100円、レタスも2玉1パックで税抜き78円。
青果店の客(40代)
「値段はだいたい安い」
青果店の客(40代)
「子どもたちに野菜たくさん食べさせたいのでありがたい」
文山青果 文山成晃代表
「ここにきてようやく安くなってきた」
特に安くなっているというのが葉物野菜。
「今が旬の春キャベツ。大きいサイズで138円(税込み149円)」
店によると、安く仕入れられるようになったのはここ1週間ほどのことだといいます。
確かに、農水省が公表している最新の卸売価格を見てみても、白菜が1キロあたり50円台になるなど、ここ10日間ほどで多くの葉物野菜が安くなっています。
ただ、喜びとは裏腹に買い物客の頭に浮かぶのはこんな疑問。
青果店の客(60代)
「水が少ないと採るのも難しいのかなと」
青果店の客(70代)
「雨が降らないと困りますね。育たない」
全国で深刻な問題となっている、雨不足による渇水。野菜にとっては致命的とも思えますが…。
文山青果 文山成晃代表
「色んな野菜が豊作に…。今週、来週、豊作が続くと…」
■意外な理由“2つのきっかけ”
なぜ、渇水でも野菜が採れて価格が下がっているのでしょうか。
農家に直接聞きに行ってみました。
茨城県古河市の鈴木農園。27日朝に行われていたのは白菜の収穫です。
鈴木農園 鈴木弘晃さん
「ものすごく良い出来になっている。甘くておいしくて栄養満点」
こちらでも今月に入って白菜などの生育が一気に進んだそうですが、それまでは…。
「渇水の影響で、ちょっと白菜は小玉になっているけど…」
渇水の影響はあったといいます。ただ“2つのきっかけ”があり、ピンチを脱したというのです。その一つが…。
「少し前に降った雪の影響で、水分が多い状況」
今月に入り、太平洋側でも何度か降っている“雪”。特に衆院選の投票日だった8日は、東京でも5センチの雪が積もりました。
当然、鈴木農園でも…。
「こっち(鈴木農園)でも、3~4センチくらい積もったかな」
この雪に加え、さらにもう一つのきっかけが。それは…。
「20℃を超える日も。あれの影響もあって…」
23日には都心でも20℃を超えるなど、暖かい日が多くなってきた日本列島。実際、気温は2月に入り平年より高い傾向が続いています。
“雪”と“気温の上昇”。鈴木さんによると、畑に積もった雪がその後、溶けて土の中に水が蓄えられたといいます。さらに気温も上がったことで、水分と暖かさを得た野菜がぐんぐん育ったということです。
「白菜だと(これまでの)寒さを受けて栄養や甘みも乗っているので、とてもおいしい白菜に」
では、気になる今後は。
天気で見ると、気温は3月にかけて平年より高い傾向が続く予想。雨も直近では来週再び全国的にまとまったものが降る見込みとなっていますが…。
「生育的には、これからの野菜全般に関して良いのでは」
特に、鈴木さんがこの先おすすめしたいというのが…。
「3月に入ってくるとサニーレタスの収穫が始まる。春のサニーレタスはやわらかくて、サラダにしてもとてもおいしいのでおすすめです」
一方で、ネギなどすでに雨不足の影響を大きく受けている野菜については、しばらく平年より高い価格で推移するのではないかということです。







































