見つかったのは様々な国の“ニセ警察署”。国際的な詐欺グループの拠点内部がメディアに公開されました。
AP通信の記者
「今、私が足を踏み入れているのはベトナムの銀行に見せ掛けた部屋。ロゴや写真、いたるところに看板があるが、ここはベトナムの銀行ではなく、ベトナム国内でさえありません」
記者がリポートしているのはタイとの国境付近にあるカンボジア北部の町・オスマック。去年12月の武力衝突の際にタイ軍が攻撃、占拠した施設の一つから詐欺グループの拠点が見つかったというのです。
タイ軍の高官
「非常に組織化されている。優れたインフラとシステム、詐欺行為を行うための知識やテクニックを多く持つ集団だ」
タイ軍によりますと、ここには各国から数千人が集められ、詐欺電話を掛けるなどの行為を強要されていたといいます。
ホワイトボードには攻撃の直前まで詐欺が行われていた様子が…。
なかでも目を引くのが施設内に作られたいくつもの“ニセ警察署”。ブラジルをはじめ、オーストラリアやシンガポール、制服も用意されています。
日本でも去年、警察官になりすました詐欺電話が相次ぎ、大きな話題に。中国でも同じく社会問題となっています。
今回、発見された“ニセ警察署”などのセットも同じような詐欺電話をする時に利用されていたのでしょうか。
AP通信の記者
「受付や緑色の椅子がある待合スペースまである。ここが本当の銀行だと思わせるのに、どんな努力も惜しまない様子だ」
カンボジア当局はタイ軍がこの施設を口実に攻撃を行ったとして非難。その一方で、こうした詐欺グループを厳しく取り締まり、今年4月までに根絶するとしています。
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