タイヤ工場に刃物男　従業員切りつけ15人搬送　ガスマスク着用で漂白剤をまいたか

　26日、静岡県内のタイヤ工場で、男が刃物を振り回し従業員15人が病院に搬送されました。男はガスマスクをつけた状態で漂白剤をまいていたとみられます。

■タイヤ工場に刃物男

　工場に入る警察の特殊車両。発生から2時間以上が経過しても、現場はものものしい雰囲気が続いていました。

　消防に通報があったのは26日午後4時半ごろ。

「何者かによって5～6人刺された」

　静岡県三島市にある横浜ゴムの三島工場で、従業員の男性15人がけがをして病院に搬送されました。6人は重傷ですが、全員意識はあり命に別状はありません。

■ガスマスク着用　漂白剤まいたか

　東海道新幹線の三島駅から南東におよそ2キロの位置にある横浜ゴムの三島工場。

　ホームページによると、工場は乗用車用のタイヤなどを製造していて、従業員数は987人。横浜ゴムグループで唯一、モータースポーツ向けのレーシングタイヤの製造を行っているといいます。

近隣住民
「交通事故だと思って気になって見に来た。規制線が張られてたりしたので、事故とか事件とか無縁な所だと思っていたので、本当に身近でこんなことが起きるとは非常にショックを受けている」

　警察は、三島市の無職・小山雅貴容疑者（38）を殺人未遂の疑いで現行犯逮捕しました。

　その異様な犯行の様子も明らかになっています。捜査関係者によると小山容疑者は、工場内でガスマスクをつけた状態で、漂白剤をまいていたというのです。搬送された15人の中に漂白剤によってけがをした人がいるかは分かっていません。

　さらにサバイバルナイフのような刃物が凶器として使われたことが分かっています。

　小山容疑者とこの工場の関係性はまだ分かっていません。

　横浜ゴムの本社は事件を受け、次のようにコメントしています。

「従業員の回復を祈ります。今後は捜査に協力していきたいと考えています」

（「グッド！モーニング」2025年12月27日放送分より）