“音信不通ホテル”に保健所が立ち入り　衛生状態に不安の声

　突然、休業し予約客が連絡できなくなっていた千葉県銚子市のホテルに25日、保健所などが立ち入り調査に入りました。

■建物脇にごみ放置…衛生に不安も

ホテルニュー大新を利用していた人
「薄々は感じていたけど、突然だったので対応しようがない」

　ホテルの温泉を月1、2回利用していた男性。4800円で買ったという回数券はまだ残り4回ありました。

ホテルニュー大新を利用していた人
「結局話を聞けないんで、払い戻しもない状態です」

　ホテルの脇には回収されていないごみが残されていました。

犬吠埼温泉協議会　梅津佳弘会長
「おそらく回収業者がいるんですけど、休業しているのでそれが来ないということだと。近隣にも住民がいますし」

　突然の休業で予約客からの連絡がつかなくなった、千葉県銚子市の「ホテルニュー大新」。同じく市内にある創業1645年の老舗の宿「大新旅館」とともに、休業状態に陥っています。

　ひっそりとしていたホテルに人の姿が現れます。

　関係者によりますと、旅館業法に違反がないか調べるため、調理場の衛生状態などを確認しているとみられます。

　地球の地軸の傾きなどの関係で、元日前後の期間に限り、日本で最も早く「初日の出」を迎える犬吠埼。かきいれ時前の騒動に、困惑の声が広がります。

犬吠埼ホテル　渡邉喜献総支配人
「宿泊困難者の受け入れをしようと、見回りで客がいるか確認しに来た。リネン代とか食材とか支払っていない情報は入っていた。銚子のイメージダウンで遺憾。本当に悔しい」

近くの飲食店
「8月お盆くらいから誰もいないような状態。誰もいないので真っ暗」

■休業のきっかけは？

　「ホテルニュー大新」が休業に追い込まれたきっかけは、何だったのでしょう。

　去年夏前、中国出身の実業家が新たな経営者となり、元従業員の話では、当初は変化をもたらそうと頑張っていましたが、客足は徐々に遠のき、従業員も次々辞めていったといいます。

　24日、経営者に説明を求めたところ…。

「今はリフォーム工事中なので、早ければ1月後半には再開できると思う」