ロキソニンなど定番の常備薬がピンチです。厚生労働省が料金の上乗せを検討していることが分かりました。
■ロキソニンなど料金上乗せ検討
都内の調剤薬局。
70代の人
「いつも利用しているから、あまり高くなると困る。生活に響くかも」
困るというのが、薬の値段です。解熱鎮痛剤のロキソニンや、抗アレルギー剤のアレグラなどのOTC類似薬です。
こうした薬に支払う金額が、来年から高くなるというのです。
上野厚労大臣
「OTC類似薬を含む薬剤自己負担の見直しや、金融所得の反映などを内容とする法案の通常国会への提出を目指す」
政府は保険適用となっている医薬品の77成分、およそ1100品目について見直すことを検討しています。
一体なぜ。そして、どのくらい負担が増えるのでしょうか。
■常備薬ピンチ いくらに?
そもそも、OTC類似薬とは…。
まず、ドラッグストアなどで買える一般的な市販薬は、カウンター越しに購入できるという意味から、英語で「OVER THE COUNTER」。略してOTC医薬品とも呼ばれています。
このOTC医薬品と成分や効能が似ている薬が「OTC類似薬」です。保険適用の対象のため、市販薬より安く手に入る薬もありました。
70代の人
「(Q.処方箋の薬が多い?)そうです。処方箋の方が安いですもんね」
今回の保険適用見直しで、具体的に金額はどの程度変わるのでしょうか。
とおやま薬局 中野南台店 薬剤師 遠山伊吹さん
「1人あたり結構(負担額が)上がる」
薬剤費の4分の1が追加負担されることが検討されていて、例えば保険が3割負担の場合、1週間21錠で出すことの多いロキソニンは現在はおよそ66円のため、負担額が増えるとプラスおよそ38円となり、合計104円に増えます。
政府は医療費が削減され、再来年以降は対象範囲や特別加算額を引き上げるとしています。







































