台北市内で19日夕方、刃物を持った男による無差別殺傷事件が起きました。
男は、地下鉄の駅構内などに複数の発煙弾を投げ込んだ後、地上に出て、刃物を振り回すなどし、通行人などを次々に襲ったということです。
防犯カメラの映像です。
男が火のついた物体を、次々と通路に投げました。発煙筒なのか、すぐに煙が噴き出します。場面は変わって、建物の外。ここでも発煙筒を周囲に投げたあと、刃物を取り出し、群衆に向かい切りつけます。通勤ラッシュの時間帯、周囲は大混乱です。
男に刃物で刺された通行人ら8人が負傷して、このうち1人が心肺停止の状態です。
現地メディアによりますと、男の犯行を止めようとした57歳の男性が、搬送先で死亡しました。ほか1人の死亡が確認されています。
事件が起きたのは、台湾最大のターミナル駅・台北駅。そこから男は、発煙筒を投げつけながら、中山駅へと移動。中山駅の近くで刃物を振り回しました。
男は、防毒マスクのようなものを着用していたということで、現場から逃走。警察が行方を追っていたところ、ビルの5階か6階から飛び降りたといいます。
男は張文容疑者（27）。心肺停止状態で搬送されました。現地メディアによりますと、死亡したということです。
男は、台北駅の近くに住んでいて、現在、無職だったといいます。兵役に関する法律に違反した疑いで、指名手配されていました。
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