作家の村上春樹さんがアメリカ最大規模の日米交流団体が授与する「ジャパン・ソサエティー賞」を受賞しました。村上さんは、海外における日本文化の広がりを評価しました。
村上春樹さんはニューヨークで11日、自身の作品に登場する音楽に合わせた文章朗読イベントの冒頭で、日米交流団体から「ジャパン・ソサエティー賞」を授与されました。
この賞は、日米の絆を深めた輝かしい功績をたたえるもので、過去にはオノ・ヨーコさんや黒澤明さん、松井秀喜さんらも受賞しています。
村上さんはスピーチの中で、1990年代前半にアメリカで生活していた当時について触れ、「文化の面では完全に輸入超過状態にあり、日本という国の顔が見えてこないということがしばしば言われた」「日本人作家として強い危機感を覚えざるを得ませんでした」と振り返りました。
一方、現状については、「日本の若い作家たちも積極的に外国に出ていくようになり、高い評価を受け、音楽や映画やアニメの分野でもその進出ぶりは目覚ましい」「経済的には失われた30年と言われていますが、文化的に言えば徐々にようやく日本の顔が浮かび上がってきた」と日本の文化的な進出を高く評価しました。
そのうえで、「この前向きな流れに僕が少しでも、貢献出来てきたとしたら、それに勝る喜びはありません」と語り、会場からは大きな拍手が起きました。
また、村上さんは「数週間前に新作小説を書き終えた」と明らかにし、大きな歓声に包まれました。
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