自民党と日本維新の会が成立を目指す、議員定数の削減法案。今の国会の会期末が4日後にせまり、成立は絶望的とされる中、維新は12日に会期の延長を訴えました。
■吉村代表「会期延長すべき」
今年10月、電撃的に合意にいたった自民党と日本維新の会の連立。維新が連立の条件として、「政治改革の最重要項目」にかかげたのが議員定数削減の実現です。
今の国会での成立をめざすとして法案自体は提出されましたが、いまだに審議入りのめどすら立っていません。
会期末は4日後の17日。そんな状況に日本維新の会の吉村洋文代表はこう話しました。
「法案は提出していますので、結論が出るまで会期延長するべきだと思います」
「結局企業団体献金に関しても、議員定数削減についても、結論を出さずに終わると。こんな政治はまっぴらごめんですね。会期延長したらいいと思います」
突如飛び出した国会会期延長論。12日に行われた自民と維新の国対委員長会談でも、あくまでも今の国会中の成立を目指していることを強調しました。
日本維新の会 遠藤敬国対委員長
「会期延長しても進めていくべきではないかということも目線あわせができました」
自民党 梶山弘志国対委員長
「会期の延長も可能性としては否定しないで、一緒にやっていこうという話をしました」
「最善の努力をいたします」
「(Q.一部報道で『定数削減法案 今国会見送りへ』と)一切そういうことは決めていない。どの情報で書かれているのかちょっと疑問です。今の時点でああいう記事が書かれているのは、私どもは少し迷惑」
■野党猛反発「二重三重に乱暴すぎる」
ただ、野党は猛反発しています。今月はじめ、与党が提出した法案では、1年で結論がでなかった場合、小選挙区で25、比例代表20を自動で削減する条項が。それを知った野党側は次のように話しました。
立憲民主党 野田佳彦代表
「野党に全く相談もなく与党だけで期限も決めて数も決めて、もしだめだったら自動削減でしょ。二重三重に乱暴すぎると思っていますので」
国民民主党 榛葉賀津也幹事長
「1年以内にやらなかったら時限爆弾が爆発するぞと。本丸どういう選挙制度にするのっていう議論をしなきゃ駄目じゃないの」
1週間たった12日も、定数削減に対する拒否反応はおさまっていません。
立憲民主党 斎藤嘉隆参院国対委員長
「もう提出の経緯からいって乱雑そのものですから。正直無理だと思いますから、この法案についてはちょっと言い方きついけど、顔洗ってですね、出直された方がいいのではないか」
公明党 斉藤鉄夫代表
「あらかじめ合意が得られなかった時に、こういう形にするという自動発動がセットされたものについては、議会制民主主義の否定になると、当たり前のことを申し上げてきた」
タイムリミットが迫る中、とうとう、今の国会では成立困難という見方が与党幹部からも出始めました。
自民党 小林鷹之政調会長
「数だけで押し切ろうとするのではなく、できる限り幅広い合意形成、丁寧に合意形成を図っていくことは当然必要」
維新幹部
「数日延長したところでどうしようもない」
先送りの公算が大きくなっている定数削減。自民と維新は来週、党首会談を行う方向で調整しています。
(「グッド!モーニング」2025年12月13日放送分より)






