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今年、クマに襲われて死亡した人は全国で13人に上っています。そうしたなか、SNS上では生成AIで作られたとみられるクマの動画が多数投稿されています。
動画は10月下旬に「TikTok」に投稿されたもので、秋田県大仙市のコンビニ店にクマが現れ、体当たりで扉を壊した後、商品棚をなぎ倒しています。
動画をよく見ると、動画生成AI「Sora」を使った際に表示されるロゴがあるのが分かります。
市役所によりますと、実際にこうした被害は確認されていません。
AI（人工知能）に詳しい国立情報学研究所の佐藤一郎教授は、見分けるポイントがあるとしつつも、だまされてしまう可能性を指摘します。
国立情報学研究所 佐藤一郎教授
「（引き戸は）こういうふうに曲がらないので、そこだけ見ても分かるが、多分クマに目がいっていると気が付かない」
また、10月中旬にTikTokに投稿された動画では、弁当を食べているところにクマの親子が現れ、手に持ったリンゴを子グマに与えています。
このような生成AIで作られたとみられる動画は、人がクマに襲われる被害が多く出始めた後から目立つようになっています。
生成AIのクオリティーが高く、実際に撮影されたものだと勘違いする人が出てしまうこともあるということです。
国立情報学研究所 佐藤一郎教授
「まねをするとクマに襲われるということがあり得て、人の生命に関わるような危険があると言わざるを得ないと思う。映像を見た時に不自然なものや違和感があるものに関しては、偽物ではないかということを前提に見る必要があると思う」
