民放連　生成AI開発者に「無許諾の学習」や「同一映像の生成」などの禁止要求

　日本民間放送連盟は生成AI開発者に対して「会員社のコンテンツと同一の映像が生成されないよう措置を講じること」など対応を強く求める声明を発表しました。

　民放連は声明で、OpenAI社の動画生成AI「Sora2」から民放会員社が権利を保有するアニメなどのコンテンツと「同一または類似する映像が生成されインターネット上に存在している」と指摘しました。

　そのうえで、こうした生成AIサービスの学習は「会員社の著作権を侵害するばかりかブランド毀損（きそん）や名誉毀損など民法上の不法行為等にもつながる」と強調しました。

　さらに、虚偽の災害映像や政治家の偽動画映像などを挙げ、「国民の不安を煽り正常な判断を歪曲させる」などと危惧しています。

　民放連は生成AI開発者に対して「会員社のコンテンツを無許諾で学習の対象としないよう措置を講ずること」「会員社のコンテンツと同一もしくは類似する映像・画像等が生成されないよう措置を講じること」など、対応するように強く求めました。