酸ケ湯 20年ぶり積雪で困惑 もう冬本番?今後どうなる

酸ケ湯 20年ぶり積雪で困惑 もう冬本番?今後どうなる

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 東京都心では最低気温が5.1℃を記録するなど、各地で今シーズン一番の寒さとなりました。今年の冬は一体どうなるのでしょうか。気象予報士の今村さんに聞きました。

■酸ケ湯 20年ぶり積雪で困惑

 番組として今シーズン初めて取材する青森県の酸ケ湯。その雪の量に圧倒されるばかりです。

 日本屈指の豪雪地帯ですが、積雪1メートル超えは観測史上最も早く、この時期としては20年ぶりです。

 香港から観光に来た男性はレンタカーが雪に埋まって出発できません。

香港からの観光客
「おととい空港で車を借りた時には雪は降っていなかった。だから冬用タイヤか分からない」

 馴れていない雪道運転も不安だといいます。

 48時間に降った雪の量は11月としては最も多い103センチ。雪が降り始める時期は同じでも、降る量が違うといいます。

酸ケ湯温泉 高田新太郎係長
「一度に降る量としては、かなり積もったのかな。もうこの時期でこんなに積もるんだという印象」

 11月中旬というこの時期になぜドカ雪となったのか。その原因は暑かった夏にありました。

気象予報士 今村涼子さん
「積雪に関しては、一部では記録的になったところがある。この原因としては上空の寒気の一方で、日本海面水温が長引いた猛暑や残暑の影響で海面水温がまだ平年より高い状況なんですね。上は冷たいのに下は暖かい。水蒸気量が豊富ということで雪雲が発達したということが考えられます。冬の初めになってもまだ海が温かいために、いきなりドッと大雪が降るということが多くなっています」

■東京“師走並み”そば店行列

 今シーズン最も寒い朝を迎えた東京都心では、寒さを堪えて並ぶ人たちの姿が…。

 24時間営業の「一由そば」。名物はJKB(ジャンボかき揚げB)。あったかーいそばを食べて胃袋も気持ちもほっこり。

一由そば 藤平健店長
「温まってもらえる場所。一杯目食べて『あ~』がもう最高なので、この一言がうれしいんですよ」

 寒くなればなるほど売り上げが上がると言います。

一由そば 藤平健店長
「温かいそばで体を温めておうちに帰って下さい。風邪引かないようってことですね」

■もう冬本番?今後どうなる

 今シーズンはどんな冬になるのでしょうか。

気象予報士 今村涼子さん
「特に12月以降、強力な寒気が何回かは流れ込んでくるようなことが考えられます。そうなると、しばらく暖かい日が続いても、また今回のように、いきなり寒くなったり、いきなりドカ雪になったりするようなことがあり得る。今年は冬も極端な気象現象が多いということが考えられます」