アメリカでニューヨーク市長選挙の投開票が行われ、アメリカ・CNNはトランプ大統領が敵視する急進左派の民主党候補ゾーラン・マムダニ氏(34)が勝利したと報じました。
現職のアダムズ市長の任期満了に伴うニューヨーク市長選挙が4日に行われ、CNNによりますと、民主党の急進左派で州の下院議員のゾーラン・マムダニ氏が勝利しました。
マムダニ氏はインド系のイスラム教徒という異色の経歴で、イスラム教徒初のニューヨーク市長となります。
家賃の値上げ凍結やバスの無償化など家計負担を削減し、財源は富裕層などへの増税で賄うと訴えました。
一方で、民主党の予備選で敗れ無所属で出馬したクオモ前ニューヨーク知事は富裕層の後押しを受け、一騎打ちの構図となりましたが、生活費の高騰を背景に、若者や低所得者層を中心にマムダニ氏への支持が広がりました。
一方で、トランプ大統領はマムダニ氏を「共産主義者」と呼ぶなど批判を強めていて、共和党から出馬し、敗色濃厚なスリワ氏への投票は「マムダニ氏への投票と同じ」と述べ「クオモ氏に投票を」と呼び掛けていました。
トランプ氏はマムダニ氏が勝利した場合には連邦資金を削減すると警告していて、対立は避けられない情勢となっています。
去年の大統領選挙でトランプ大統領に敗れ、混迷が続く民主党にも波紋が広がりそうです。
党内の中道派はマムダニ氏の急進的な政策に対して警戒感が根強く、今回の勝利が来年の中間選挙に向けて党のあり方や戦略に大きな影響を与えるとみられています。
また、同じく行われたニュージャージー州とバージニア州の知事選でも民主党の候補が共和党の候補を破りました。
来年秋の中間選挙の前哨戦として、トランプ政権と共和党にとっては痛手となります。
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