マレーシア女性担当相 高市総理に期待 ASEAN会議参加「全員を議論の場に引き込んで」

マレーシア女性担当相 高市総理に期待 ASEAN会議参加「全員を議論の場に引き込んで」

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 きょうから始まったASEAN関連首脳会議の開催国マレーシアで、女性の活躍を推進してきた閣僚が、ANNのインタビューで、初外遊に臨む高市総理大臣への期待を語りました。

 マレーシアで女性・労働・地域社会開発を担当する閣僚、ナンシー・シュクリ氏が、日本初の女性総理・高市氏をASEAN=東南アジア諸国連合関連首脳会議に迎えるに際し、取材に応じました。

マレーシア ナンシー・シュクリ女性担当相
「まず日本にお祝い申し上げたい。これは多くの人、特に女性が待ち望んだことです。日本は常に非常に成功した工業国とみられてきました。今や女性総理がいて、彼女はより共感し、特に社会的な課題に注目するでしょう。日本政府内の“ジェンダー表現”が変わることにも期待しています」

 日本の女性総理が、ASEAN首脳関連会議に参加することについて考えを聞きました。

「特に私たちアジア人の女性として、高市総理には価値観を維持してほしい。持続可能性など様々な面で女性を取り込み、女性と他のジェンダーをまとめてほしいです」

 高市総理には「バランスを取る」ことを期待しているといいます。

「日本のような(発展した)国に住んでいると、維持が難しくなるのが『家族の価値』です。多くの若者が結婚しません。仕事を追求するからです。仕事や雇用が常に優先になり、家族を築くことはさほど優先されません。高市総理にはバランスを取って家族の価値も高めてもらいたい。さらに全員が国づくりに関わるようにしてほしいです」

 また、マレーシアだけではなく、東南アジア全体のために女性活躍を推進してきた経験から世界が抱える課題を指摘しました。

「女性は当然のように家庭を守るのは自分たちだと考えています。私は女性たちに考え方を変えてほしい。政府も優先事項として女性活躍を政治やあらゆる仕事、分野で確実にするべきです」

 ナンシー氏は、女性のリーダーがいる利点として、「子どもや女性、弱者などすべての人々を平等に見る点」を挙げました。

 高市総理には「日本が社会的保護を重視しながら、経済的な安定と調和を取る他国のモデルであり続けてほしい」とメッセージを送りました。

 性別にかかわらず、すべての人が経済的に自立して生活を送れるよう両国で協力したいと期待感を示しています。

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