第一生命　計27の出向先の内部情報　無断持ち出し　去年把握も公表せず

　銀行などに出向していた第一生命の社員らが合わせて27の出向先から内部情報を無断で持ち出していたことが分かりました。

　第一生命では、2021年4月から2024年8月までの期間を対象にすべての受信メールと保管ファイルなどの調査を行ったところ、合わせて27の出向先から内部情報を無断で持ち出していました。

　出向者らは持ち出した内部情報をグループ会社の「第一フロンティア生命保険」に共有していたということです。

　発表が遅れた理由について第一生命は、去年の時点で把握していたものの、外部の弁護士が法令違反には該当しないと判断したため、公表を見送っていたと説明しています。

　第一生命ホールディングスは、「個別の了承を得ずに情報を取得していたことは適切ではなかったと認識している」として再発防止の徹底に努めるとしています。