3連休最終日の13日、台風の影響で観光地は天気に振り回されました。
■再び台風被害の八丈島 停電も
八丈島は13日朝、台風23号の暴風域に入りました。
午前6時すぎには、八丈島空港で最大瞬間風速42.7メートルを観測。24時間で降った雨の量は、八丈島や三宅島で100ミリを超えていて、今年一番の大雨になっているところも。
町に出てみると…道路は通常通り動いています。信号の電気は入っていません。テレビ朝日の取材班が泊まるホテルも、明かりがつきません。
「東京電力パワーグリッド」によると、前回の台風の影響もあり、八丈島では午前7時時点でおよそ2540軒が停電しています。
さらに、屋根が崩れ落ちた建物も…先週の22号で被害を受けた建物です。手付かずのまま23号を迎えました。
その23号が遠ざかると、住民はようやく片付けを再開できました。廃棄物の受け入れが一時中断されていたのです。
「(Q.ようやく片付けが進みそう?)どうだろう…まだまだ家の周りにも(がれきを)置いている」
「片付けが終わっても壊れているところを直すのが大変。大工さんがいないです」
■「秋の見頃」に台風影響も
3連休最終日を迎えた本州にも、台風の影響が…。
千葉にある東京ドイツ村。キャンプを楽しんでいた人も、中断を余儀なくされます。
キャンプ客
「晴れてほしかった」
「テントを片付けるときに雨が降っているときつい」
ただ、風の影響は少なく、花はけなげに咲き誇ります。見渡す限り、黄色に染まるマリーゴールドや、この時期見ごろを迎えた、ケイトウ。ニワトリのトサカに似ている、赤と黄色の花が秋、深まる丘を彩ります。
神奈川からの観光客
「花はきれいなので、雨でも。できることを見つけて楽しみたい」
高さのあるケイトウは、先週の台風で倒れたものもありましたが、無事修復。今回の台風23号も、影響なく花を咲かせました。
東京ドイツ村 山野広太さん
「若干倒れたりはあったが、今は修復してきれいに見てもらえる。雨より晴れた日に来てもらったほうがたくさん楽しめると思う」
■大阪・関西万博“最終日”へ
“涙雨”となったイベントも。
来場者
「寂しい…寂しくてお迎えしてもらったので泣けます」
「電車の中から泣いてる」
最終日を迎えた大阪・関西万博。開幕前は賛否あったものの、終わってみれば、2500万を超える人が訪れ、最大280億円の黒字となる見込みに。半年間、多くの人々の思い出に刻まれ、13日閉幕します。
■秋風そよぐ箱根 新名物も
関東も、観光地は多くの人です。
箱根・大涌谷。白煙が立ち上る、富士と自然が織りなす造形美を求め、多くの人が足を運びました。
麓の小田原では、30℃に迫る暑さとなりましたが、標高1000メートルを超えるだけに、山を心地よい秋風が吹き抜けます。
栃木からの観光客
「楽しい。最高。雨の予報だったが晴れてよかった」
「(Q.大涌谷独特のにおいは?)少しする。(においが)ちょっときつい」
13日はスポーツの日。ペットも汗を流しました。
兵庫・姫路市からの観光客
「犬の競技会の帰りに観光でよった。人が多くていい、寂しくない」
大涌谷といえば、名物の黒たまご。そして、新たな名物も…。
谷のマルシェ 鷲頭真砂代さん
「ドライアイスで煙が出る。噴煙のようで人気、売れている」
久しぶりの行楽日和に、観光地も胸をなでおろします。
極楽茶屋 岡本涼助さん
「土日は雨で客が少なかったが、きょうは晴れてありがたい。台風が2つ来ていたので3連休ダメかなと思ったが、(きょうは)忙しくなりそう」
神奈川・南足柄市からの観光客
「別世界です。広がりがあって、空に」
近くの仙石原では、黄金色に染まったススキが秋風にそよぎ、晩秋の足音を運んできます。
神奈川・南足柄市からの観光客
「(連休中)天気が良くなかったが、きょうは過ごしやすい。箱根は特に風がさわやかでいい」