兵庫県尼崎市で83歳の男性が、近くに住む23歳の女に包丁で首を切りつけられ死亡しました。いったい何があったのか、現場近くの住民が事件当時の様子を語りました。
■83歳男性死亡 23歳主婦逮捕
亡くなったのは、兵庫県尼崎市に住む森松嘉親さん、83歳。一方、森松さんを殺害しようとした疑いで現行犯逮捕されたのは近所に住む明石愛花容疑者、23歳です。
明石容疑者は、両親と夫、2人の子どもと6人で暮らしていて、森松さんは妻と2人暮らし。森松さんの妻によると、2人は親しい間柄ではないものの、面識があったそうです。
事件が起きたのは、3連休中日の12日、お昼過ぎのこと。
110番通報
「高齢女性が血まみれで110番してと言っていた」
通報したのは、森松さんの妻から助けを求められた、近所に住む女性。警察官が駆けつけると、刃物で切られたのか、左手から出血した妻と通報した女性がいて「森松さんの自宅に女がいる」と知らされました。
現場近くに住む人
「包丁を持った女がいるので気を付けてくださいと言われた」
いったい何が起きていたのでしょうか。事件当時、偶然、現場に居合わせた男性が緊迫の状況を語りました。
■住民が語る“緊迫”の現場
兵庫県尼崎市で起きた、刃物による切りつけ事件。現場となったのは、被害者・森松嘉親さんの自宅でした。
事件当時、偶然、現場に居合わせた男性は。
現場近くに住む人
「(森松さんの)妻が出てきて、包丁を持った女がいるので、気をつけてくださいと言われた。『どうされたんですか?』って聞いたら、妻の手が手が血だらけになっていた。“お父さん(森松さん)が家にいて女が中に入ったからどうにかして”と。“籠城(ろうじょう)しているような感じ”と言われた」
■警官の前で首を“切りつけ”
通報を受けた警察官が森松さんの自宅の中に入ると、1階の部屋でうつぶせの状態で倒れている森松さんと、その脇に座る、明石愛花容疑者を発見。
このとき明石容疑者は、両手で包丁を持ち森松さんの首を切りつけていたといいます。
明石容疑者はその場で取り押さえられ、森松さんは救急車の中で死亡が確認されました。
森松さんを知る人
「(森松さんは)とにかく明るい人でいつもあいさつしてもらって。娘が(森松さんが)世話しているひまわり指さして『黄色いお花』って言ったら『ひまわりあげようか』と3本くらい切ってくださって娘にくださったんです。それがお話しした最後ですね。5日くらい前だと思う」
明石容疑者は森松さんの自宅の数軒隣に住んでいました。わずか30メートルの「ご近所」と呼べる距離です。
森松さんを知る人
「(Q.ご近所トラブルは?)まったく聞いたことない」
■「倒さないといけないと思った」
取り調べに対し、明石容疑者は。
明石愛花容疑者(23)の供述
「倒さないといけないと思った」
容疑を認めているということです。
警察は、明石容疑者の動機などについて調べを進めています。