高市総裁には想定外の“離脱通告” 総理指名選挙、見通せず

高市総裁には想定外の“離脱通告” 総理指名選挙、見通せず

 現在の自民党本部の様子です。緊急の役員会が開かれているとみられます。26年続いた公明党との連立解消を高市総裁はどう受け止めているのでしょうか。

 (政治部・澤井尚子記者報告)
 高市総裁は来週までの結論持ち越しを描いていたようで、10日、一方的に離脱を通告されたのは想定外だったようです。

 高市さんは夕方に予定していたテレビ出演などをすべてキャンセルしました。

 今開かれている緊急の役員会ですが、メンバーの自民党幹部に話を聞くと、もともと自公の党首会談で持ち帰ってきた内容、企業・団体献金の規制強化案などについて話し合う場としたかったそうなんです。

 ただ、高市さんの読みは甘いという声が執行部側からも出ていますし、非主流派の閣僚経験者は「このまま選挙に臨めば落選者がたくさん出るだろうし、高市総裁の責任はどうするんだ」というふうに話しています。

(Q.10日、持ち越しになる見方が強かったということだが、今後、高市総裁はどうしていくのか?)
 自民党としては再来週の前半にも国会を召集して、総理大臣指名選挙を行って高市政権を発足させたい考えです。

 ただ、公明党が野党宣言をするなかで、高市さんが総理大臣になれるのかどうかはますます見通せなくなりました。

 自民党としては、国民民主党や日本維新の会など、他の野党との連携も急いで探っていくことになりそうです。

(Q.公明党以外、例えば国民民主党との動きなどはあるのか?)
 10日の離脱が想定外だったので、急いで国民民主党とはパイプがありますので、話し合っていくことになるんだと思います。

(Q.総理指名選挙で高市さんが総理に選ばれる可能性というのは、10日の離脱で何か影響はあったか?)
 玉木代表が総裁になる可能性というのも今出てきたという指摘が野党側から出ていますし、ますます見通せなくなっています。