AI開発「オルツ」元社長ら逮捕 粉飾決算疑い 東京地検特捜部

AI開発「オルツ」元社長ら逮捕 粉飾決算疑い 東京地検特捜部

 AI開発企業「オルツ」を巡る粉飾決算疑惑で元社長ら4人が東京地検特捜部に逮捕されました。

 逮捕されたのは、東京・港区にあるAI開発企業「オルツ」の創業者で元社長の米倉千貴容疑者(48)、前社長の日置友輔容疑者(34)ら4人です。

 東京地検特捜部によりますと、4人は2022年から2024年にかけて売上高を過大に計上し、嘘の有価証券報告書を提出した疑いが持たれています。

 特捜部は4人の認否を明らかにしていませんが、関係者によりますと、米倉容疑者は逮捕前の調べに容疑を認めていたということです。

 オルツを巡っては会議のやり取りを自動でまとめる「AIGIJIROKU」を提供して急成長しましたが、売上高を過大に計上する疑惑が発覚し、第三者委員会が立ち上げられたほか、証券取引等監視委員会が強制調査に入りました。

 7月に公表された第三者委員会の報告書によりますと、オルツは複数の会社の間で架空の売買をすることで売り上げを水増しする「循環取引」で売上高を過大に計上した疑いがあるとされていました。

 特捜部は9日午後、オルツ本社を捜索していて、不正な会計の実態の解明を進めるものとみられます。