8月の労働者の実質賃金が前の年の同じ月と比べて1.4%減り、8カ月連続マイナスとなりました。厚生労働省は「物価高が続いている」としています。
厚労省によりますと、8月に労働者が受け取った基本給や残業代などを合わせた「現金給与」の総額は平均30万517円で、前の年の同じ月と比べて1.5%増え、44カ月連続でプラスとなりました。
物価の影響を考慮した「実質賃金」は1.4%減少し、8カ月連続でマイナスでした。
7月は速報ではプラスでしたが、その後、修正され0.2%減少で確定されました。
厚労省は「6月7月はボーナスがあったが、それがなくなり賃金の伸びは縮小した。また、物価高も続いている。引き続き動向を注視したい」としています。