イラン外相 IAEAとの核査察再開合意「効力なし」 国連制裁の再発動で反発か

イラン外相 IAEAとの核査察再開合意「効力なし」 国連制裁の再発動で反発か

 核開発問題を巡って国連の制裁が再発動したイランの外相は9月にIAEA(国際原子力機関)と結んだ核査察再開の合意について「もはや効力はない」と発言しました。

 現地の国営通信によりますと、アラグチ外相は5日、首都テヘランでイランに駐在する各国大使らに向けて演説し、ヨーロッパ3カ国による国連制裁の再発動、いわゆる「スナップバック」について「外交的なプロセスをより複雑にするだけだ」と批判しました。

 そのうえで「イランは公正でバランスの取れた解決を求めてきたが、西側諸国は過度で不合理な要求を理由に否定的に反応した」と反論しています。

 また、制裁の再発動でイランが9月にIAEAと結んだ核査察の再開に関する合意は「もはや効力はない」と主張しました。

 IAEAとの協力の枠組みを再定義する必要があるとし、近く新たな発表をするということです。

 ヨーロッパ3カ国による国連制裁が再発動してから5日で1週間となります。

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