フランス・パリで、違法なたばこが路上で売られていて問題になっている。密売人をANNのカメラが独自取材した。
■背後に犯罪組織
花の都・パリ。世界屈指の観光都市の一角で、違法な売買が行われていた。
手渡していたのは、たばこ。専門店以外でのたばこの販売は禁止されているフランスだが、白昼堂々、売人によるたばこの密売が行われていた。さらに…。
たばこの売人
「1箱5ユーロ、10箱50ユーロだ」
「(Q.本物?偽物?)本物だよ。空港からだよ。デューティーフリー(免税)って書いてあるだろ」
フランスではたばこに高い税金がかけられていて、1箱13ユーロ(日本円でおよそ2260円)と日本の4倍以上の値段。しかし、売人は1箱900円ほどで販売してた。
「(Q.これは密造品だと思うが?)こっちに来い、こっちに来い」
密造たばこだと指摘すると、売人たちが一斉に記者を取り囲んだ。
「買うの?買わないの?」
「合法なものだよ」
「フランスでも認められている」
口々に正規品だと主張する売人たち。しかし、こうした密造たばこは健康被害を引き起こす可能性もあるという。
たばこ販売事業者連盟 アバスパリ北部支部長
「密造たばこには、タイヤ、重金属、ヒ素なども混入されています。さらに最悪なのは、分析の結果、排泄(はいせつ)物が含まれていたのです。何を吸っているか分からず危険です」
しかし、破格の安さのため、購入する人も多く、密造たばこの消費量は去年だけで78億本。密売価格は1箱20本で800円だとすると、およそ3400億円に上る。
荒稼ぎする売人たちの裏にいるのが…。
アバスパリ北部支部長
「犯罪組織が暗躍しています。荒稼ぎできる一方で、罰則が麻薬密売よりも軽いからです」
(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年9月30日放送分より)
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