アメリカのバンス副大統領は中間選挙の激戦州、ミシガン州で演説し、イスラム教徒の民主党上院議員候補・エルサイード氏を「極めて邪悪だ」と激しく批判しました。
中西部のミシガン州では最新の世論調査で、民主党の上院議員候補のアブドゥル・エルサイード氏が共和党の候補をリードしています。
ミシガン州に入ったバンス副大統領は先月31日、集会で「エルサイード氏にはアメリカで台頭しつつある、極めて邪悪な何かがあることを私は認識している」と強調しました。
エルサイード氏が3月に起きたユダヤ教のシナゴーグ襲撃事件の後、「暴力は循環する」と発言し、最近、謝罪したことを取り上げ、「同じ宗教の人々には同情と思いやりを示す一方で、そうでない人々には何の思いやりも持たない」とし、イスラム教徒のコミュニティーを他よりも重視していると示唆し批判しました。
これに対し、エルサイード氏は声明で「悪とは貿易戦争や実際の戦争をあおりながら、人々に食料品やガソリンの代金をより多く支払わせることだ」などと反発しています。
民主党急進派のシンボルとしてエルサイード氏に注目が集まるなか、副大統領のバンス氏との舌戦がヒートアップしています。
これまでもバンス氏が「イスラム教の教義を優先するエルサイード氏のもとで祖父の時代に労働者の党だった民主党が変質した」という趣旨の主張をしたことについて、エルサイード氏は過去に戻るならバンス氏の妻、「ウシャ夫人も祖父に会わせるのか」と述べ、かつてはインド系のウシャ夫人は受け入れられなかったと揶揄(やゆ)して反論していました。
バンス氏は31日の集会で「妻の名前は口にするな」と怒りを露わにし、エルサイード氏を改めて非難しました。
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