生命保険などを扱う販売代理店で、社会保険料の納付額を不適切に抑える「社保逃れ」の疑いが浮上しています。業界全体で不正な手口が広がっていた可能性があり、協会は会員企業に自主点検を呼びかけました。
■固定給のみで保険料算出
生命保険協会 隅野俊亮会長
「我々のビジネスパートナーである乗合代理店において、そういった事案(社保逃れ)が事実として発生しているのであれば、それは大変重たく受け止めなければいけないというふうに考えています」
生命保険協会が苦言を呈したのは、保険代理店のオールワンエージェントに対し持ち上がった疑惑、いわゆる「社保逃れ」です。業界団体が法の目をかいくぐる「潜脱行為」として認定している行為です。
今回疑惑が取りざたされているオールワンエージェントは東京・新橋に本社を構えます。従業員数約350人で、生命保険・損害保険の商品を多く取り扱う保険代理店です。
オールワンエージェントに向けられている「社保逃れ」疑惑は、社員の給料を固定と歩合で分けて支払い、このうち歩合給を社会保険料の計算対象に含めなかったというものです。
例えば、固定給と歩合給で支給される場合、会社と社員が支払う社会保険料の負担額は、2つ合わせた額から算出されます。
一方、「社保逃れ」は、固定給だけで社会保険料を計算し、歩合給分を負担せずに済ませる行為です。
保険乗合代理店協会
「保険代理店に対しては、『それぞれの現状を今一度確認していただき、社会保険料の支払いなどに修正が必要な場合は速やかに修正し、誓約書を提出すること』を要請しています」
■「ごまかす意図なかった」
番組は、疑惑の渦中にあるオールワンエージェントの役員を直撃しました。
オールワンエージェント役員
「開業してわずか4年ですが、『潜脱行為』をしたということは一切ございませんというのが我々の言い分です。社会保険料をごまかす意図はありませんでした」
オールワンエージェントは、「社保逃れ」とされている仕組みに至った経緯を、こう説明しています。
「固定給と歩合給の二つで支払う際に、社会保険をどうすればよいのか、社会保険労務士に相談しました。社会保険労務士を通して年金事務所に聞いたところ、固定給だけ社会保険料を払う対象だと教えられました」
オールワンエージェントは、開業当時、金融庁のホームページに掲載されていたガイドラインや生命保険協会のホームページを確認。そこには…。
生命保険協会ホームページ
「本件に関して不明な点は、管轄の年金事務所へお問い合わせください」
その指示の通り、年金事務所に問い合わせ、指示に従っていたと主張しています。
オールワンエージェントは8月以降、すべての給与を社会保険料の計算に含めていくとしています。
(2026年7月18日放送分より)







































