アメリカとイランの間で“攻撃の応酬”が繰り広げられるなど、中東情勢が再び緊迫しています。戦闘終結に向けて「最終段階にある」としていたトランプ大統領の胸中を専門家が解説します。
■空爆に対抗 米軍基地を攻撃
本格的な戦闘が再開することになるのでしょうか。
9日、アメリカがイランの防空施設などを攻撃したのです。
きっかけになったのは、その前日。
アメリカ中央軍によりますと、アメリカ軍の戦闘用ヘリコプター「アパッチ」が巡回飛行中、ホルムズ海峡付近で墜落したのです。
トランプ大統領
「パイロットたちは無事だ。けがはない。あした報告を出す予定だ」
2人の乗組員は無事に救出されたといいます。
この時点では、墜落の原因は明かされませんでしたが…。
CNN
「トランプ大統領が『イランがアパッチヘリを撃墜した。対応しなければならない』と投稿しました」
トランプ大統領は9日、イランに報復することを明らかにし、それに続き、アメリカ中央軍がイランの防空施設やレーダー拠点などに対する攻撃を実施したと発表しました。
CNNがアメリカの当局者の話として伝えたところによりますと、アパッチはイランのドローンによって撃墜されたといいます。
ただ、意図的に狙われたのかは不明です。
イランはアパッチの墜落への関与を否定し、アメリカによる「報復」は根拠がないと非難しました。
イランのアラグチ外相はSNSに…。
アラグチ外相のX(旧ツイッター)から
「我々は外交という手段を好んでいる。だが、他の手段も知っている」
イランの国営放送によりますと、革命防衛隊はミサイルやドローンで周辺諸国にあるアメリカ軍基地やアメリカ軍の艦隊に報復攻撃を実施したといいます。
イランの革命防衛隊は報復攻撃によってアメリカ軍の重要施設を破壊したと主張していますが、基地のあるヨルダンやクウェートは攻撃を迎撃し、被害は出ていないとしています。
事態はエスカレートするのでしょうか。
明海大学 小谷哲男教授
「恐らくイランもすべて迎撃できるような形で報復するということで、いったん手打ちにしたい、そういう意図が含まれていると思う。少なくとも今回、イランから攻撃があったものに関してはアメリカ軍に被害は出ていない。この先、アメリカから再度報復することは考えにくい」
■“攻撃の応酬”にトランプ氏は
トランプ大統領はアパッチが墜落した後も、こう話していました。
トランプ大統領
「イランとの交渉は続いていて、それは止まっていない。あと1日か2日で何らかの見通しが出るだろう。非常に順調に進んでいると思っている」
今回の攻撃の後も交渉は続くのでしょうか。
明海大学 小谷哲男教授
「アメリカとイランは双方とも停戦に向けた交渉を継続したいという点では一致していると思うが、どちらかというとイスラエルとヒズボラの交戦が今後も続くと、アメリカとイランの交渉に影響を与える可能性が残っている」
トランプ大統領はイスラエルメディアのインタビューで、交戦が再び大規模な戦争に発展すれば「イスラエルは孤立無援になる」とイスラエルのネタニヤフ首相に警告したと明らかにしています。
明海大学 小谷哲男教授
「この先、アメリカが共に軍事作戦を行うことはないということに加えて、アメリカからイスラエルの軍事支援を停止するということが含まれていると思いますけれども、これは今のアメリカの国内政治を考えると、なかなか踏み切るのは難しい問題だと思いますし、ネタニヤフ首相も、そのあたりは見切っていると思うので、トランプ氏の脅しが、なかなかネタニヤフ氏に効かないというのが実態ではないかと。(トランプ大統領が)ネタニヤフ首相に対する苛立ちは感じていてもおかしくないと思います」
(C) CABLE NEWS NETWORK 2026
This programme includes material which is copyright of Reuters Limited and
other material which is copyright of Cable News Network LP, LLLP (CNN) and
which may be captioned in each text. All rights reserved.







































