30日もカメラの前に姿を見せたヒグマ。さらに北陸は人身被害も。ゴールデンウィーク中、どうすればクマに遭遇せずにすむのか。専門家が解説です。
■カメラの前にもヒグマが…
夜明け前の30日午前3時45分。Jチャンネルの取材班は、ヒグマのパトロールに同行させてもらいました。
毎朝、見回りをしているのは北海道猟友会砂川支部の池上治男支部長です。
道路沿いには、シカの群れが。
すると、日の出時刻を回った午前5時すぎ…。
取材班
「あれクマじゃないですか」
池上支部長
「どれ?クマだ。クマだ、クマだ。クマだよ間違いない」
道路沿いの林を走るヒグマを発見。体長はおよそ60センチ、子グマのようです。
取材班
「こっち見ていますね」
林道の数十メートル先にいるヒグマ。じっと、こちらを見ています。
池上支部長
「クマいました。入っていった」
取材班
「まだこっちを見ています。木に登っています」
池上支部長
「木に登っている」
人間の存在に気付き、警戒しているのでしょうか。
脚の爪を木に引っ掛けて、するすると登っていくヒグマ。
取材班
「どんどん木に登っています」
池上支部長
「上がっているな。あそこにいる」
取材班
「まだ木の上にいます」
ハンターの池上さんが、クマの生息調査のため撮影をします。
池上支部長
「隠れて、木の向こう側から様子を見る黒いものがいます」
冬眠から明けたヒグマの姿を見たのは、30日が初めてだといいます。
池上支部長
「隠れているつもり、ヒグマは隠れて様子を見ている。子グマだな」
ヒグマは木に隠れているため、反対側に移動します。
ヒグマは、木から降りたようです。
取材班
「先ほどまではクマがいましたが、逃げたようです」
池上支部長
「逃げたね、あまり追い詰めないほうが良い。母グマはこっちの斜面にいた、おそらく」
子グマの近くには母グマがいることが多く、注意が必要だと警鐘を鳴らします。
池上支部長
「私たちがいなくなった途端、母グマの方に行ったのでは。あの大きさで単独でいることはないから」
砂川支部では去年、16頭のヒグマを捕獲。今年も猟友会は人里に現れるクマを警戒しています。
ハンターの池上さんが車から取り出したのは猟銃です。
池上さんはヒグマの駆除を巡り猟銃の所持許可を取り消されていましたが、最高裁で逆転勝訴となり、7年ぶりに戻ってきた猟銃を手にしています。
銃弾を装填します。
調査のため、ヒグマが多く生息している地域に入ります。
池上支部長
「ヒグマとエゾシカの調査。実際に映像として木に登っている姿を見たでしょう、子ヒグマが自分を守ろうとして木に登るのは貴重な映像。我々の車が近づいた途端に逃げて、母グマがそばにいて、母グマが子ヒグマの訓練をしている。あれだけ登っているのは木登りを学習したということ」
■女性襲われ 住宅街で緊急銃猟
富山市の住宅街では30日、クマが茂みの中に。
付近では29日の夜、犬を散歩していた女性がクマに襲われ、けがをしました。
人身被害が出たことを受け、富山県は30日、ツキノワグマ出没警報を発令しました。
緊急銃猟による発砲は12回に及びます。
体長1.5メートルの雄グマが駆除されました。
富山市猟友会 中川稔会長
「クマは塀の周りのやぶの中にいた。クマが飛び出してきたので、興奮している。だから危険が伴う」
■GWクマ出没しやすい場所は?
ゴールデンウィークは特に注意。クマはどこに出没するのでしょうか。
ヒグマの生態に詳しい北海道大学大学院 獣医学研究院 下鶴倫人教授
「春先は雪が溶けて芽吹いた草、ミズバショウなど若い草を食べて暮らしている。人間も同じだが、山菜を採る人が多いが、クマも同じセリ科の草が大好きなので、そういうのがよく生えている所はクマも同じように好んで食べ物を探しているエリア。大事なことは必ず複数人で行動すること、必然的にしゃべり声や音が鳴るので、クマに対しても人間がいることが伝わりやすくなる」



























