9時間に及ぶアメリカとイランの直接協議が続く中、トランプ大統領が取材に応じました。「合意に至っても至らなくてどちらでもいい。いずれにせよ勝つのは我々だ」と語りました。
■トランプ氏「勝つのは我々」
トランプ 日本時間午前6時前
「何時間も協議は続いています。どうなるかは分かりませんが、どうであれ我々の勝利です。イランを完全に全滅させました。交渉は成立するかしないか分かりませんが、どちらにせよ、アメリカの勝利です」
日本時間の午前6時前、記者団に向かってこう答えたトランプ大統領。
アメリカとイランの代表団が協議を行っているパキスタンの高級ホテル。日付が変わっても部屋の明かりは灯ったまま。
CNNの記者 日本時間きょう午前3時ごろ
「話し合いは5時間以上続いていて、詳しい内容は分かりませんが割とうまく進んでいるようです。イラン政府によると協議は詳細な交渉の段階に入り、専門チームが参加しているということです」
イランメディアは深刻な意見の対立はあったものの、協議の基本的な枠組みについては交渉に進展があったとしています。
ただ、イギリスメディアは、イラン側が管理権を主張しているホルムズ海峡を巡って交渉は行き詰まっているとも伝えています。
協議は開始からおよそ9時間たった日本時間午前7時時点でも、続けられていました。
■対面での「直接協議」が実現
仲介国・パキスタンのイスラマバードで行われた停戦協議。
アメリカからはバンス副大統領とウィトコフ中東担当特使、そしてトランプ大統領の娘の夫、クシュナー氏が参加。
イランからはガリバフ国会議長とアラグチ外相。パキスタンの代表も参加して3者協議の形で対面にて行われました。
中東メディアによると、当初、両代表団は別々の部屋で顔を合わせずにパキスタンの仲介者を通して間接的に話し合う予定だったといいます。
それが一転、テーブルを挟んでの直接協議が実現しました。
イラン ペゼシュキアン大統領(SNSへの投稿 11日)
「イランの代表団は、全力を挙げてイランの国益を守り勇気を持って交渉に臨むでしょう。交渉の結果がどうあれ政府は国民を断固として支え続けます」
イラン側が協議を始める条件として強く求めていたのは、イスラエルによるレバノンへの攻撃の停止。そしてイランの凍結資産を解除することです。
レバノンでの停戦については、合意には至っていないものの基本的な条件に関してある程度の進展があったとの報道もあります。(アルジャジーラから)
■交渉さなか艦艇が海峡通過
電撃的に実現したアメリカとイランの対面での協議。その最中トランプ大統領は、SNSにこう投稿しました。
トランプ大統領(11日)
「我々は今、多くの国々への恩恵として、ホルムズ海峡の掃海作業を始めています」
アメリカ中央軍は、イランの革命防衛隊が敷設した機雷を完全に除去する任務の一環として、アメリカ海軍のミサイル駆逐艦2隻がホルムズ海峡を通過したとの声明を発表しました。
今後、数日のうちに水中ドローンを含む、追加の部隊が掃海活動に加わる予定だといいます。
ホルムズ海峡のモニタリングを続けている東京大学大学院の渡邉英徳教授は、ある変化を指摘します。
「ここにMAYASANというタンカーがいます。こちらは日本船籍で日本の苫小牧を目指している。この船が11~12ノットのかなり速いスピードで急速に東に移動していて、ホルムズ海峡を望む位置にきたんです」
アメリカとイランの協議直前、長らくサウジアラビアの近くで停泊を余儀なくされてきた日本の船に動きがあったというのです。
渡邉教授
「(協議によって)状況が変わった時に、素早く行動がとれる場所に待機する場所を変えたんじゃないかと考えられる」
船はペルシャ湾の奥から東へ移動。このエリアだとホルムズ海峡まで1日ほどで移動できると言います。
渡邉教授
「2カ国間の調整がうまくいって無事に通れるようになれば、この船たちが流れ始めることが考えられる」
今回の直接協議、イランメディアによると、当初1日の日程で計画されていましたが、専門的な議論を継続するためにさらに1日延長される可能性があるということです。
(2026年4月12日放送分より)
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