「まもなく終結する」と宣言したトランプ大統領にイランが猛反発。ホルムズ海峡の緊迫度が一層増すなか、ガソリン価格が200円台に突入するとの見方も出ています。
■トランプ氏「まもなく終結」
先月28日、イラン南部にある小学校が攻撃され、児童や教員170人以上が亡くなりました。
トランプ大統領
「見た限り、やったのはイランだ」
当初からアメリカ側はイランの仕業だと否定していました。そして今回、初めて映像が公開されましたが、軍事専門家の間ではアメリカの可能性がさらに高まったとしています。
今月9日、トランプ大統領は記者から問われ…。
トランプ大統領
「(Q.なぜあなただけがイランがやったと?)それはまだ十分な情報を持っていないからだ。現在、調査中だと聞いている。だが、ご存じの通りトマホークは他の国々も使っている。彼らは我々から買っている」
軍事ジャーナリスト 黒井文太郎氏
「(Q.イランが発射した可能性は?)全くあり得ない。あの形状のものを持っていない。米軍のトマホークとみていいと思う。運用をバリバリしているのはアメリカ軍とイギリス軍だけ。イランは持っていません」
事態が緊迫化するなか、日本人の退避も続いています。
チャーター機利用者
「ドーハでは毎日、爆撃の音が…。迎撃はほぼ確実に成功していた。やはり身の危険を感じました」
「家もアメリカンスクールから歩いて5分くらいだったので、毎日、寝ないとと思いながら、なかなか寝られない日々が続いた」
トランプ大統領
「(Q.戦闘は今週中に終わるのか?)いや、まもなく終結する。イランは指導部も含め、あらゆるものを失ったからだ」
イランへの攻撃は、まもなく終結するとしたトランプ大統領。また、ミサイル発射装置は90%、ドローンの発射装置については83%減少させたと成果をアピールしました。
一方、イラン側はこれを否定。
最高指導者事務局 ハラジ外交政策顧問
「これはアメリカ政府に作られた偽の情報だ。私たちは武器や軍備を他の国に依存していない」
■“徹底抗戦”イラン 兵力は?
現状、イランにはどの程度の力があるのでしょうか。
イランの革命防衛隊の地下海軍施設とみられる映像。アメリカとイスラエルの国旗を踏みながら、マスク姿の男たちが進みます。その奥には、おびただしいミサイルが…。
軍事ジャーナリスト 黒井文太郎氏
「ミサイルを保管している地下の保管庫。多くて3000発ぐらいと言われていたが、去年の6月に(イスラエルによって)破壊されています。今回も発射しているので、在庫がかなり逼迫(ひっぱく)しているのでは」
■「原油1リットルも輸出させない」
トランプ大統領は今月10日、イランがホルムズ海峡の原油輸送を妨害するなら「20倍の力」で報復すると警告。一方、イランの革命防衛隊は、アメリカとイスラエルの攻撃が続けば湾岸地域から「1リットルの石油」も輸出させないと表明しています。
去年、公開されたイランの革命防衛隊の地下基地は、とにかく長く続くトンネルが続き、高速攻撃艇が格納されています。
ホルムズ海峡の封鎖は可能なのでしょうか。
軍事ジャーナリスト 黒井文太郎氏
「通る船に攻撃を掛けようと思えばミサイルは難しいと思うが、メインはドローン、あとは地上からの砲撃」
ホルムズ海峡が不安定になったことで急騰している原油価格。世界中に影響が出ています。
給油する人
「引っ張り降ろさないといけない。こうすればもう何滴か入るからね」
「(ガソリンは)常に変動していて、ある日は3ドルだったのに翌日には6ドルになったりする。だからガソリンを入れる時はいつも運試しみたいな気がする」
また、ガソリンスタンドの前に行列ができていたのはフィリピン。お国柄か、バイクに乗った人々も行列しています。
■ガソリン価格 200円台突入か
東京・足立区のガソリンスタンドにも次々と車が来ます。ガソリン価格の高騰に伴い、客に理解を呼び掛ける貼り紙が貼られています。8日は1リッターあたり157円でしたが、10日は15円上がり172円です。
田中商事西綾瀬SS 三枝直樹店長
「今週13日から15円上がる。200円も視野に入っている」
給油に来た客(60代)
「200円になる前に入れておこうと思い、来た。仕事で車を使うことが多いので、ちょっと厳しい」
給油に来た客(60代)
「車を動かすのにガソリンないと仕事に行けなくなっちゃうからね」
「(Q.何の仕事?)排水管の掃除。車も使うし、軽油も使うし」
そもそも仕入れも滞り始めています。
田中商事西綾瀬SS 三枝直樹店長
「あしたは入荷確保できたが、来週はまだ未定。5、6社取引あるが、半分以上、出荷なし。オーダー入れていたところも出荷停止と」
このガソリンスタンドでは9日に給油制限したものの、11日の分は入荷を確保できたため10日はいったん、制限を解除しました。
田中商事西綾瀬SS 三枝直樹店長
「あしたの仕入れって時価なんですよ。いくらになるか分からない。今、付けてる価格も赤字になるかもしれない。怖い」
こうしたなか、G7(主要7カ国)緊急閣僚会議が開かれ、石油備蓄の放出など必要な対応を講じるとしたことから、原油の先物価格は大きく下落。また、トランプ大統領の発言を受けても再び下落しました。
トランプ大統領
「価格を下げるために石油関連の特定の制裁を解除する」
制裁の解除。ニューヨーク・タイムズは「ロシアへの制裁が解除される可能性を示唆した」と伝えています。
野村総合研究所 エグゼクティブ・エコノミスト 木内登英氏
「(原油価格は)まだ落ち着くとは言えない。トランプ大統領の発言は原油価格の急騰を受けて、慌てて価格上昇を抑えるための口先介入、リップサービス。事態収束への兆候とは受け止められない」
給油に来た客
「これからゴールデンウィークも近いし、そこに向けてそこまでに下がってないと思うが、下がってほしい」
どこまで上がるのか、木内さんの見立ては…。
野村総合研究所 エグゼクティブ・エコノミスト 木内登英氏
「私自身は原油価格が87ドルで横這うのがメインの想定にしている。この場合、国内のガソリン価格は1リットルあたり204円の計算になる。やや厳しいケースとして、120ドルで横這うケースを考えるとガソリン価格は282円ということで、200円を大幅に上回っていくと。こういう可能性も依然として残されている」
最悪の場合、282円まで上がることが予想されるということです。
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