イラン攻撃を巡って激しい応酬が続くなか、今さら聞けない中東情勢の疑問を専門家がズバリ解決します。
■中東情勢の疑問
「Epic Fury」、“壮絶な怒り”と名付けられた作戦は今も続いています。
50代の人
「あまりにも悲しい行動で、何とか話し合いでならないものか…」
60代の人
「日本もどうなるんだろうって。世界の情勢が不安定になっているから怖い」
街からは多くの不安や疑問が出てきています。アメリカとイラン、それぞれの専門家に“今さら聞けない中東情勢の疑問”を解決してもらいました。
■今後の日本は?巻き込まれる?
まずは、こちらの疑問。
60代の人
「日本はどうなる?今後の日本、どうなりそうですか?」
アメリカ情勢に詳しい明海大学 小谷哲男教授
「イランへの軍事作戦に直接、日本が関与しろということは恐らくない。ホルムズ海峡が事実上、封鎖されるなか、トランプ大統領が『アメリカ海軍の船でホルムズ海峡を通るタンカーを護衛する』という方針を示した。これはアメリカ海軍だけではなかなか難しいので、同盟国に対しても協力を呼び掛けられる可能性はある」
中東から世界へ原油輸送するための要となっているホルムズ海峡。報復措置としてイランによるタンカーへの攻撃も行われました。
アメリカ情勢に詳しい明海大学 小谷哲男教授
「日本がもし協力を要請されるとすると、防空能力の高いイージス艦でタンカーを護衛する役目。現在の日本の法律では“外国船を守る”ことが難しい。(法律面を)どうクリアするかという問題も」
小谷教授の答えは「直接、戦闘に巻き込まれることはないが、タンカー護衛を要請される可能性はある」ということです。
■トランプ氏の目的は?
続いて、街の人が気になっていたのは…。
50代の人
「トランプさんが何を考えてやっているか分からない」
「アメリカがどうしてこんなに攻撃しているのか?」
イスラエルとともにイランに攻撃を仕掛けたトランプ大統領の目的。小谷教授によりますと、大きく3つの狙いがあるといいます。
アメリカ情勢に詳しい明海大学 小谷哲男教授
「表向きの理由は中東における“脅威”を取り除く。イランの核開発疑惑がずっとあるが、それを阻止するということ。一方で、トランプ大統領個人としては“イランの脅威を取り除いた大統領”として名を残したい。もう一つ付け加えるならば、トランプ氏あるいはトランプ氏の家族のビジネスに極めて重要な地域。イランという脅威があるとビジネス環境が整わない。この機会にイランをたたいておきたい」
イランの核の脅威を取り除く、そのことによって歴史に名前を残す。加えてビジネス上の不安を払拭するという狙いがあると小谷教授は指摘します。
■ハメネイ氏殺害 国民本音は?
60代の女性からはイラン国内についての疑問が…。
60代の人
「イランのトップがいなくなって、国民はどう思っているのかな?」
国の最高指導者・ハメネイ師が死亡したことについて、イラン国民はどう感じているのでしょうか。
イラン情勢に詳しい慶應義塾大学 田中浩一郎教授
「殺害自体に関しては喜んでいる人もいます。体制を倒したいと積極的に思っている人たち」
長年の経済制裁で国民の暮らしは困窮。ハメネイ師を頂点とする体制に不満を抱いたデモ隊と治安部隊が衝突を繰り返していました。
イラン情勢に詳しい慶應義塾大学 田中浩一郎教授
「今の体制が嫌だと思っている人は積極的・消極的であれ、どれくらいいるかと言えば恐らく6、7割はいると思う。(米・イスラエルが)ハメネイ師を殺したことに対してどう受け止めるかは、かなり複雑。追悼の式典を政府が呼び掛けたら、ものすごい数の人が街中に出てきた。デモの時の比ではない。体制のことは嫌いでも米国のやり方に納得できない人は相当数いる」
生活が改善する期待から喜んでいる人がいる一方で、外国の介入によって事態が動いたことについて憤りを感じる国民も少なくないということです。
■イラン国民の暮らしは?
そのイラン国民については、こんな疑問もありました。
70代の人
「普段イランの人たちは、どういう生活をしているのか」
イラン国民の暮らし。それは意外にも欧米文化を多く取り入れていたといいます。
イラン情勢に詳しい慶應義塾大学 田中浩一郎教授
「イラン社会は全般的に親米。アメリカの政権は大嫌いだが、文化に対する親近感は強い。戦後の日本に似ていると思う。伝統文化もあるし、新しく入ってきたアメリカナイズされた西欧的な文化もある。それらが織り交ざり、融合した状態で独自の文化を作っている。ポップミュージック、ラップ。アメリカで流行したものはイランでも流行」
デモの激化から国外に逃れたイラン人ラッパーがロンドンで活躍しています。
イラン国民はインターネットや衛星放送を通じて欧米文化に触れていました。
■今後イラン国内どうなる?
今後のイラン国内はどうなっていくのでしょうか。
ハメネイ師の後継者は次男のモジタバ師(56)が最有力候補だとアメリカ・ニューヨークタイムズがイランの政府関係者の話として伝えています。
イラン情勢に詳しい慶應義塾大学 田中浩一郎教授
「(モジタバ師は)立場的には自分の父親を殺された形になっているので、普通に考えたら弔い合戦を求めることになってもおかしくない。一方で、当事者であるがゆえに、この戦いを終わりにさせることもできる。ただし、それはモジタバ師の意思か操られているのか分からない」
(C) CABLE NEWS NETWORK 2026
This programme includes material which is copyright of Reuters Limited and
other material which is copyright of Cable News Network LP, LLLP (CNN) and
which may be captioned in each text. All rights reserved.





































