世界の注目が集まっています。法廷に現れたのはノルウェー皇太子妃の長男でした。マリフアナの受け渡しなど38の罪で起訴されています。
■ノルウェー王室激震 38の罪で
王室のメンバーに囲まれ、ほほ笑みを見せていた若い男性。ノルウェー皇太子妃の長男・ホイビー被告(29)です。
CNN
「彼がレイプに関与しているという疑惑がありますが、彼は否定しています」
初めての裁判の日。裁判所の前には各国のメディアが集まりました。
ロイター通信によりますと、ホイビー被告は4件の性的暴行や家庭内暴力、マリフアナ3.5キロの所持など、38件の罪で起訴されています。
法廷に現れた時には華やかな服装ではなく、茶色のジャンパーを着て2人の弁護士の間に無表情で座っていたということです。
弁護士
「明らかに動揺しています。それ以上、言うことはありません」
裁判の初日には感情が高ぶり、涙も見せたといいます。
現在は29歳のホイビー被告。幼少期は「リトル・マリウス」と言われ、国民に親しまれていました。
駒澤大学 君塚直隆教授
「ホーコン皇太子とは血がつながっていない。二十歳を過ぎて結局(王室を)出て、ファミリーネームは違う。元々の家の名前を名乗っているけれど、(王室を)出てしまってタガが外れちゃったのかなという感じ」
ホイビー被告は2001年に母親のマリット皇太子妃がホーコン皇太子と結婚する前に生まれた子どもです。
当時4歳。皇太子と血縁関係はないため、王位継承権はありません。
2人の間には子どもが生まれ、他に長女のアレクサンドラ王女とマグヌス王子がいます。
元王室メンバーという立場で法廷に立ったホイビー被告。ロイター通信は「ホイビー被告は幼少期から公の目にさらされて育ったことが酒と性への渇望を招いたと述べた」と伝えています。
検察官
「その身分ゆえに、厳しくも寛大にも扱われることはありません。有罪の判断・量刑、そのどちらもです」
ホイビー被告は性的暴行などについては否定し、スピード違反や無免許運転などの一部の軽い罪は認めたということです。
ただ、ノルウェーの公共放送によりますと、重い罪になった場合は10年以上の禁錮刑になる可能性があるということです。
今回の件で義父にあたるノルウェーの皇太子は声明を出し…。
ホーコン皇太子
「ホイビーは王家の一員ではなく、その意味では自由です。私たちは彼を愛しており、家族の大切な存在です」
■皇太子妃にもスキャンダル
しかし、息子の初めての裁判の日。母親であるマリット妃にもスキャンダルが浮上しています。
CNN
「息子の審議の間に、ほぼ毎日のように彼女と故ジェフリー・エプスタインとのつながりが明らかになっている。彼女は実際に彼の所有する家の一つで時間を過ごし、彼とは非常に親密で友好的な関係を持っていました」
少女らへの性的虐待の罪で起訴され、勾留中に死亡した富豪・エプスタイン元被告については先日、アメリカ司法省がその証拠として動画や文書を公開したばかり。
その、いわゆる「エプスタイン文書」から皇太子妃とエプスタイン氏の間でやり取りされたメールが多数、出てきたとCNNが報じています。
真偽は不明ですが、「メッテ」「ジェフリー」と呼び合う親密なやりとりが書かれています。
ノルウェーの公共放送「NRK」もエプスタイン氏のフロリダの別邸に滞在した当時のマリット妃の写真を掲載しました。
ノルウェーの公共放送ホームページから
「エプスタインは写真をトロフィーのように扱っていた」
写真を提供したとされる人物は、そう話しているといいます。
エプスタイン氏を巡っては、イギリス王室にも衝撃を与えています。
駒澤大学 君塚直隆教授
「イギリスではそれが大きい原因の一つになってアンドリュー王子は結局、王子・プリンスという称号、それからヨーク公爵だとかガーター勲章だとかすべて剥奪(はくだつ)された。メッテ・マリット皇太子妃ご自身も最近エプスタインの問題ですね、これでスキャンダルが起こってしまいましたので、ダブルでこの問題が起こっているというのは、非常に大きい衝撃を与えていると思う」
シングルマザーとしてホイビー被告を育てたマリット妃ですが、結婚当初から冷たい目が向けられました。
駒澤大学 君塚直隆教授
「マリット妃もマリファナパーティーに出たとか、結婚する時も実は大変な騒動だった」
マリット妃は当時、会見を開いて謝罪しています。
マリット妃
「私は社会のルールを守らず、自由奔放な生活を送っていました。周りの人たちも度を超えた生き方をしていました」
それから25年ぶりに起きた、王室を揺るがす問題。ノルウェーの世論調査では「立憲君主制を維持すべき」と答えた人が減り、現在は60.9%まで落ち込んでいるということです。
駒澤大学 君塚直隆教授
「この事件が起こる前まで大体王室の中でも人気が高い人の1人だった。最新の(調査)だとマリット妃が将来の王妃にふさわしいかとの問いに約22%しかふさわしいとする人がいなかった」
マリット妃は今回の問題について、メディアに対して「私の責任です。私の判断力が悪く、エプスタイン氏とやり取りがあったことも後悔しています。とても恥ずかしいことです」とコメントしています。
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