ここからは、イマジンおきなわです。きょうスポットを当てるのは世界遺産・西表島です。去年発見から60年の節目を迎えたイリオモテヤマネコなど、生き物たちを守るための取り組みを取材しました。
レンタカー車内。
デジタコ「世界自然遺産の島です。『お邪魔します』の気持ちで運転しましょう」
西表島の移動に欠かせないレンタカー。運転すると?
デジタコ「3年前、この付近でヤマネコの交通事故が発生しました。これ以上事故が起こらないよう安全運転にご協力ください」
これは「デジタルタコグラフ、通称デジタコ」。バスなど大型車に装着し、走行速度や時間、距離などを記録する機械をレンタカーに応用しています。
西表島交通グループ 玉盛雅治さん「ゆっくりと走れるということをちょっと狙ってますね」
世界で唯一イリオモテヤマネコが住み、世界遺産にも登録された西表島。イリオモテヤマネコをロードキルから守ろうと奮闘する人々を追いました。
玉盛雅治さん「スピードをいかに落とすかということで、観光客の皆さんへ情報提供するという意味もありまして、この機械をつけました」
去年(2025年)はイリオモテヤマネコが発見されて60年。しかし。
アナウンサー「今月4日、西表島の県道で国の天然記念物イリオモテヤマネコが死んでいるのが見つかりました。車にはねられたと見られていて」
アナウンサー「先週金曜日、西表島の県道で国の特別天然記念物イリオモテヤマネコが車にはねられ死んでいるのが見つかりました」
アナウンサー「世界自然遺産登録が決まった西表島で15日、イリオモテヤマネコが車に轢かれて死ぬ事故がありました」
交通事故によるイリオモテヤマネコの死。1978年に統計を取り始めてから増加の一途をたどり、最も多かった2018年には年間で9匹が死にました。
注意喚起の看板や夜間ネコを発見しやすいように道路に色を塗ったり「ネコボックス」と呼ばれるアンダーパスを設置するなど様々なロードキル対策がとられ、新型コロナ期間もあって2023年と2024年は事故件数はゼロでしたが。
デジタコ「今年この付近でヤマネコの交通事故が発生しました」
去年8月、3年ぶりに事故死が起こってしまいました。西表島の制限速度は40km。ゆっくり走ることでネコをはじめとする動物の轢死を防ぐための速度とされています。
玉盛雅治さん「世界自然遺産の島でのレンタカーの乗り方というのをアナウンスをして、特別な島だということを意識してもらいたいなと」
島で生まれ育った玉盛さんは交通事故死を防ごうと、自分の経営する店のレンタカーの全てに自腹でデジタコを搭載しました。
玉盛雅治さん「我々の事業というのは一番環境に負荷かける会社なんで、そこは率先して取り組まなければいけない。環境保全、そこをぶれないでやっていくと」
琉球大学名誉教授 伊澤雅子さん「目先の課題としては、やっぱり交通事故なんですよね」
この日、行われたのは大学の研究者によるイリオモテヤマネコを守るためのお話です。
伊澤雅子さん「交通事故交通事故っていうのは、交通事故が一番みなさんの努力で何とかなる問題。ひとつでもふたつでも問題を減らしていけたらと思います」
9歳男の子「ヤマネコってこんなことするんだ、とか思った。(Q.イリオモテヤマネコ守っていきたいと思った?)思った。
パパ「とてもいい勉強の機会になったかなと思います。こうやって(ヤマネコのことを)知れて、子どもにも良かった。ゆっくり走るよな、また見たいもんな」
西表野生生物保護センターではヤマネコとの事故を防ぐために必要な情報を集め、提供しています。
運転体験マシン「発進してください」
緊迫したロードキル体験をすることもできます。
観光客「ぉおおおお~!怖!(轢く)ぁあ、、、ぉお、、こんな急に出てくるものなんですか。(Q.やってみてどうでした?)こんなもんで40kmなんだなって改めて思いました」
南西環境研究所 大橋智さん「じゃあ実際にこの中で一番、道路で見られる生きものは何だと思いますか?」
レクチャーを受けた人々が向かったのは?
大橋智さん「僕らこれヤマネコストッパーと言ってる。これもどういったものがいいか最初わからなくて、生き物に対してどういう効果があるのかわからないので調査をしながら柵の構造も変えている」
ロードキルを防ぐため道路脇に設置されている柵の補修です。柵の設置で効果があることがわかっていますが、経年劣化で汚れたり、穴があいてしまったりしています。それをボランティアの人々の手で張り替える作業を行いました。9人が参加し、1時間半ほどかけて古い柵をはずし新しい柵を設置しました。
ホテル従業員男性「イリオモテヤマネコって本当に貴重な生物で、それを島の人として守っていかなきゃいけないという気持ちはとてもあるので」
ホテル従業員女性「車でどこか行く際は、スピードが出過ぎていたら皆で声をかけあって自然を守っていけたら」
滋賀県からの観光客男性「こうやって一緒に作ってみるとネコを守るため、自然を守るためにあるんだなって貴重な経験ができたなって。次に誰かと来たら『俺これ作って、これってこういう意味がある』という話が出来たらなと思いましたね」
大橋智さん「西表在住の方でも目にしたことはあるけど、この柵がどういう意味があるのか、どういう調査をして効果があるのか、ということを知らしめることができていなかったので、そういったものも知ってもらいながら作業しているのが非常に意義があると思います。これをなるべく継続していくことが課題」
玉盛雅治さん「私はここで生まれて育って自分で事業していく中で、負荷がかかって自然が壊れていく。それもまずいなと。負荷の低減ということが割と浸透してきたかなと」
ヤマネコを守ることが、島のすべての生き物たち、自然、環境を守ることに繋がります。
デジタコ「イリオモテヤマネコの親子が目撃がされています。子猫の飛び出しに注意し、ゆっくりドライブして下さい」
道路わきの草が茂っている所にヤマネコは潜んでいて飛び出してくるそうで、現在はボランティアが中心となって草刈りをしています。
ただ、ヤマネコは島のどこにでも朝昼晩いつでも姿を見せるため、島で運転する際は常に「飛び出してくるかもしれない」という意識で運転を心掛けてほしいということです。
















































